■FX関連ニュース・日銀、政策金利据え置きを発表し、USD/JPYは100pips上昇
日銀は、予想通り金融政策を変更せず、-0.10%の政策金利を維持し、またYCCの0.50%バンドも維持しました。しかし、日銀は市場の安定を図りながら必要に応じて追加の緩和策を講じると述べ、それがUSD/JPYペアの上昇を後押ししました
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ファーストリパブリックバンク(FRB)からのセンチメントへの懸念、米国債務上限切れの問題、直近の楽観的な米国インフレシグナルによるタカ派のフェッドの賭けなどがUSD/JPYペアの買い手を促進させています。
また、中国に関する地政学的懸念のエスカレーションもセンチメントとUSD/JPY価格に圧力をかけています。この日、中国の日本大使は「台湾に関する問題は越えてはいけないレッドラインだ」と述べました。
市況を反映して、S&P500先物は前日に1.5か月で最も上昇した後、中間4,100ドル前後で方向感を失っています。一方、米国債務の利回りは、過去2日間で10年債と2年債のクーポンがかなり回復した後、勢いに欠けています。
※中国に関する地政学的な懸念の最近のエスカレーションとしては、中国が台湾をめぐる発言を強めていることが挙げられます。
中国の日本大使館の公式サイトに掲載された記事で、中国の駐日大使が「台湾問題は、我々の核心的な利益と重要な原則を関わることであり、決して越えてはならないレッドラインである」と述べました。このような発言が続くことで、日本をはじめとする周辺国の政府や市場参加者は、中国と台湾との緊張が高まることに懸念を抱いています。
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06:30AM GMT(日本時間15:30)にBank of Japan(BoJ)の金融政策発表が予定されていますが、黒田東彦元総裁を世襲するならUSD/JPYペアは買い手を喜ばせるかもしれません。