■FX関連ニュース・米ドル指数が反発、米国の銀行不安が緩和でXAU/USDは$1,970を下回る下落も?

金価格は、米ドル指数の回復による弱さを示す見込みで、米国の銀行不安が緩和されたことにより、安全資産としての魅力が落ちていると投資家が判断。
米国ISM製造業PMIデータが公表される中、米ドル指数が注目されるでしょう。

  • 米ドル指数(DXY)の堅調な回復
    • 水曜日に連邦準備制度理事会(Fed)が25ベーシスポイント(bps)で利上げを行うとの楽観的な期待に伴って金価格に影響を与えています。金価格が過去1週間に大きなサポートとして機能してきた$1,970.00を下回った場合、大幅な下落が示される可能性があります。

      S&P500先物は、アジア初期に発生した全損失を回復し、ポジティブなテリトリーに移行しており、市場のムードが高揚していることを示しています。また、米国政府債券の需要も強いようです。10年物米国国債の利回りは、3.43%に近づいています。

  • フォワード需要を示すNew Ordersデータは、前回の44.3から45.5に拡大する見込み
    • JPモルガンやPNCが、連邦預金保険公社(FDIC)の競売でFirst Republic Bankに最終入札を提出しているという報道が出て、米国の銀行不安が緩和され、金価格に対する魅力が減少しています。
      また、米国経済における消費支出は、Fedによる高い金利政策にもかかわらず強靭な状態にあるようです。雇用コスト指数(第1四半期)の驚異的な上昇率1.2%は、労働市場の状況が好調であり、Fedが金利政策を続ける以外の選択肢がないことを示しています。
  • ゴールドの技術分析
    • 投資家たちがFedの金融政策を待って決定的な動きをとるのを待っているため、過去1週間で$1,971-2,021の狭いレンジで推移しています。上昇傾向にあるトレンドラインの3月22日の安値である$1,934.34がゴールドの買い手をサポートする役割を果たしています。

      20期間の指数平滑移動平均線(EMA)の$1,990.28は、ゴールド価格にくっついているようで、あまり活気のないパフォーマンスを示唆しています。

      一方、相対力指数(RSI)(14)は、ベアリッシュな勢いを発揮する20.00-40.00のレンジに転落しそうであり、これはベアリッシュな勢いを活性化させることになります。