■経済ニュース・年初来高値の140.00近辺からの反落を挽回し、USD/JPYは反発

東京消費者物価指数は5月に3.2%の年率上昇となり、市場予測の3.9%や前回の3.5%を下回りました。同様に、生鮮食品を除いた東京CPIも市場予想に沿って低下し、食品・エネルギーを除いた東京CPIも上昇しましたが、市場予想を下回りました。

  • リスク回避、堅調な米経済データが価格の下値を支援
    • 日本の物価指数が低調であることから、日銀の金融政策を守る姿勢が有利に働き、円相場の買い手を支援しています。木曜日には、日銀の植田和男総裁がロイター通信に対し、「政策の利益とコストのバランスが変わった場合、イールドカーブコントロール(YCC)戦略を微調整する可能性がある」と述べました。

      さらに、強い国債利回りと楽観的な米国のデータも、USD/JPYペアの強さを支えており、これは2022年11月以来の最高水準に近い位置にあります。木曜日、2023年第1四半期の米国の実質GDPの2次推計値が、初期予測の1.0%から1.3%に上方修正されました。さらに、4月のシカゴ連邦準備銀行全国経済活動指数は、前回の-0.37から0.07に改善し、市場予想の-0.02を上回りました。同様に、5月のカンサスシティ連邦準備銀行製造業活動指数は、前回の-21から-2に改善し、アナリストの予想の-11を上回りました。なお、4月の米国の未決済住宅販売指数は前年比で改善しましたが、前月比では緩和しました。また、コア個人消費支出も予備的な読み取りで前回の4.9%から5.0%に上昇しました。

  • 米国データに関する最新情報が明確な方向性を示すために注目
    • 日本の経済的な楽観視と、米国の債務上限期限切れへの懸念も、USD/JPYペアの現在の状況を定義する追加の要因です。日本の内閣府は木曜日に月次の評価レポートを公表し、2022年7月以来、初めて5月に全体的な経済視点を引き上げました。政府の報告書はまた、経済が「適度に回復している」と述べています。

      この背景に対して、米ドル指数(DXY)は10週間ぶりの最高水準である104.20に上昇しました。また、米国の10年債および2年債の利回りもそれぞれ約3.82%および4.54%と、3月初旬の高値に上昇しました。ただし、ウォールストリートは混沌とした結果となりましたが、最新の情報ではS&P500先物はわずかに売られています。

  • テクニカル分析
    • 最新の反発にもかかわらず、2週間前の上昇トレンドラインと、2022年12月中旬から抵抗線からサポートラインに転換したラインがそれぞれ139.55と137.70付近にあり、USD/JPYペアの短期的な下落を制限しています。

    項目
    OVERVIEW
    今日の最終価格 139.92
    今日の日次変化 0.46
    今日の日次変化率 0.33%
    今日の始値 139.46
    TRENDS
    日次SMA20 136.32
    日次SMA50 134.18
    日次SMA100 133.36
    日次SMA200 137.19
    LEVELS
    前日の高値 139.48
    前日の安値 138.23
    先週の高値 138.75
    先週の安値 135.65
    先月の高値 136.56
    先月の安値 130.63
    日次Fibonacci 38.2% 139
    日次Fibonacci 61.8% 138.71
    日次ピボットポイントS1 138.64
    日次ピボットポイントS2 137.81
    日次ピボットポイントS3 137.39
    日次ピボットポイントR1 139.88
    日次ピボットポイントR2 140.3
    日次ピボットポイントR3 141.13