■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:金価格は、米PCE物価指数の結果を注視しながら1900ドル代を維持

ゴールド価格予測

金価格は、1893ドルから1892ドルの過去数か月間最低水準からの反発を維持できず、現在は1,910ドルを下回る水準でほぼ変わらず取引されています。

概要

・市場の焦点は米国のPCE価格指数に集中
・中央銀行は金価格を抑制
・高い米国債利回りが米ドルを支え、XAU/USDを抑制

目次

  1. ・市場の焦点は米国のPCE価格指数に集中

    米個人消費支出(PCE)物価指数、特にコア指数は、米連邦準備理事会の好むインフレ指標であり、将来の利上げペースに関する期待に影響を与える可能性があります。これは、USDの価格動向に重要な役割を果たし、金価格の方向性を決定する重要な役割を果たすでしょう。
    一方で、USDは過去2日間の上昇を巩固し、6月13日以来の最高水準まで上昇し、ドル建てXAU/USDをいくらか支えています。

  2. 中央銀行は金価格を抑制

    しかし、主要中央銀行のよりタカ派的な見通しは、非利回りの金価格の足枷となり、価格上昇を抑制しています。
    実際に、欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、ポルトガルのシントラで開催された中央銀行会合で、ユーロ圏のインフレ率は高すぎ、今後も高止まりすると述べ、7月に9回連続で利上げが行われるとの見方を強めています。
    また、イングランド銀行のアンドリュー・ベイリー総裁は、レートが現在の予想よりも長く最高水準に留まる可能性があると示唆しました。

  3. 高い米国債利回りが米ドルを支え、XAU/USDを抑制

    一方、ジェローム・パウエル連邦準備制度理事会議長は、今年2回の利上げが見込まれると再確認し、Fedの2%の目標にインフレが下がるのは2025年まで見込まれないと述べました。これに加えて、7月25日、26日に開催される次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bps)の利上げが予想されることを再確認しました。これにより、高い米国債利回りのサポートが続き、USDの買い手を支持し、金価格の下方向への抵抗が示唆されます。

  4. 金のテクニカル分析

    1,900ドルの大台、および一昨日のスイング安値である1,893ドルから1,892ドルの範囲が直近のサポート水準として機能しています。さらなる売り圧力が続くと、ネガティブな見方が再確認され、金価格は重要な200日単純移動平均(SMA)をチャレンジする可能性があります。現在、その水準は1,840ドル程度です。

    逆に、1913ドル(前夜の高値)を突破すると、直近のスイング高である1,924ドルから1,925ドルの範囲近くで抵抗を受ける可能性があります。これに続く水準は、1,942ドルの周辺に位置する100日単純移動平均(SMA)です。持ちこたえる力があれば、金価格は1,962ドルから1,964ドルのハードルを目指し、1,970ドルから1,972ドルの供給ゾーンへのショートカバーリングの上昇に向かうでしょう。さらなる買い圧力があれば、金価格は心理的な2,000ドルの節目を取り戻し、2,010ドルから2,012ドルのハードルを目指してさらに上昇する可能性があります。

    重要: テクニカルな見方に基づいた分析は参考として提供されており、投資の決定をする際には他の要素と併せて考慮してください。

    項目
    OVERVIEW
    今日の最終価格 1907.96
    今日の日次変化 -0.24
    今日の日次変化率 -0.01
    今日の始値 1908.2
    TRENDS
    日次SMA20 1940.32
    日次SMA50 1970.36
    日次SMA100 1943.91
    日次SMA200 1858.19
    LEVELS
    前日の高値 1913.17
    前日の安値 1893.01
    先週の高値 1958.85
    先週の安値 1910.18
    先月の高値 2079.76
    先月の安値 1932.12
    日次Fibonacci 38.2% 1905.47
    日次Fibonacci 61.8% 1900.71
    日次ピボットポイントS1 1896.42
    日次ピボットポイントS2 1884.63
    日次ピボットポイントS3 1876.26
    日次ピボットポイントR1 1916.58
    日次ピボットポイントR2 1924.95
    日次ピボットポイントR3 1936.74