■経済ニュース・ゴールド価格見通し:米国の非農業雇用統計の影響が収まると、XAU/USDの売りトレーダーが動き出す

ゴールド価格

金価格は、米国の非農業雇用統計(NFP)が予想を下回ったことから、セッションの高値まで上昇しました。

概要

非農業就業者数は6月に209,000人増加しましたが、市場予想の225,000人増を下回りました
失業率は3.6%に低下し、予想通りとなりました
年率賃金インフレ率(平均時給)は4.4%で、堅調な労働市場を裏付けており、11月のFed利上げ確率は45%から39%に低下

目次

  1. 非農業雇用統計

    米国の非農業雇用統計(NFP)は、6月に20万9,000人増加し、米労働統計局が金曜日に発表しました。この数字は市場の予想である22万5,000人を下回っています。5月の増加は33万9,000人から30万6,000人に下方修正されました。

    失業率は、予想どおり前月比0.1%低下し3.6%となり、平均時給労働者賃金指数による年間の賃金上昇率は4.4%であり、予想である4.2%と同じ水準で推移しました。最後に、労働力参加率は62.6%で横ばいとなり、失業率は6.7%から6.9%に0.1%低下しました。

    総じて、このデータは強力な労働市場を支持し、5月のJOLTSの求人件数は9,824万件となり、予想の9,900万件を下回り、4月の再修正(10,320万件から10,100万件)を伴いました。また、継続的な失業保険申請は1,720万件で、予想の1,737万件を下回り、先週の修正(1,733万件から1,742万件)よりも低くなりました。これは2月中旬以来の最低水準です。ADPは、民間セクターの雇用推計を49.7万人と発表し、予想の24万人を上回り、5月の修正(26.7万人から27.8万人)を受けました。

    ただし、非農業雇用統計の後、11月の連邦準備制度(Fed)の利上げの可能性は45%から39%に低下しました。