■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:XAU/USDは2010ドルを下回る価格差を埋める見込み

ゴールド価格予測

金価格は、9週間ぶりの高値を更新しています。米ドルが低調なこと、中国のグローバル投資を引き込もうとする取り組みがXAU/USDを支持しています。

概要

  • 米ドルの弱さや中国のグローバル投資家誘致策など、いくつかの要因の下で上昇
  • 1970ドルのサポートを突破した後、XAU/USDは1990ドルのレジスタンスに向かう可能性
  • 市場の動き次第では2010ドルの障壁を埋める可能性も
  • 目次

      XAU/USDの買い手を後押し

      中国人民銀行が国際投資への規制を緩和し、米国との地政学的緊張が緩和されることに合意すれば、金価格が堅調であることを許容しています。一方で、最近の住宅データや消費者支出データの低調な結果は、7月の25ベーシスポイント(bps)の利上げ後の政策転換を市場が予想している要因となっています。

      さらに、米国の銀行の楽観論やBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)がゴールドバック通貨を利用する準備ができているとの情報も、XAU/USDの買い手を後押ししています。

      しかし、主要中央銀行の長期金利の上昇懸念やアジア太平洋市場の楽観的な見通しの欠如は、ゴールドの買い手に影響を与えているようです。特に、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策会合の発表を控え、カレンダーが薄い状況も影響しています。

      金のテクニカル分析

      金価格は1,970ドルのサポート・コンフルエンスを突破して上昇しています。このコンフルエンスには、1日のPivot Point S1、1か月のR1、および1日のFibonacci 23.6%が含まれています。また、デイリーのフォーメーションにおけるボリンジャーの上部バンドと1日のFibonacci 61.8%が重なっており、近隣のキー・サポートとして1,978ドルを示しています。

      金価格が1,970ドルを下回る場合、1日のPivot Point S2と5日移動平均線が重なっている約1,965ドルのサポートが追加されます。
      一方で、4時間足のフォーメーションにおけるFibonacci 161.8%とボリンジャーの上部バンドが重なっており、即座のレジスタンスとして1,990ドルが挙げられます。その後、1週間足ピボットポイントR2が1996ドル付近で上値を試し、2010ドルの価格差を埋める可能性があります。

      重要: テクニカルな見方に基づいた分析は参考として提供されており、投資の決定をする際には他の要素と併せて考慮してください。