■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:2日連続で下落、 XAU/USDは1,940ドル以下で低迷

ゴールド価格予測

金価格は2日連続で下降しているが、下げ幅は限定的です。

概要

  • 米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げサイクルを一時休止するとの見通しが下値を支えています。
  • 25ベーシスポイント(bps)の利上げが1回行われる可能性が、米国債利回りを支える要因となり、金価格を圧迫します。
  • 中国が更なる景気刺激策の発表の可能性が高まっています。
  • 目次

      1日の下落率は0.10%未満

      米国の労働市場の状況が緩和している兆候にもかかわらず、連邦準備制度は長期間にわたり金利を引き続き高い水準に保つと広く予想されています。
      これとは別に中国が景気回復の鈍化を補うためにさらなる景気刺激策を発表する可能性が高まっており、安全資産であるXAU/USDの需要を低下させています。
      先週、中国は地元のドル流動性を増加させ、低迷する不動産セクターを支えるための措置を講じました。さらに、中国のCountry Garden Holdingsは、土曜日に支払いが期限切れになった一部の債権者との合意に達しました。

      さらに、中国が景気回復の鈍化を支えるためにさらなる刺激策を発表する可能性が高まり、一般的なリスクトーンも悪化しています。先週、中国は地元のドル流動性を増加させ、住宅ローンの一部の規制を緩和し、不振の不動産セクターを支えるための措置を講じました。さらに、中国のCountry Garden Holdingsは、土曜日が返済期限だった一部の支払いを延期することで債務者と合意に達しました。

      これに加えて、中国のトップ経済計画機関である国家発展改革委員会(NDRC)は月曜日、民間経済を強化するための専用部門を設置すると発表しました。これは、投資家の信頼をさらに高め、株式市場の下支えとなっています。
      しかし、連邦準備制度が利上げサイクルの終わりに近づいているとの見方が強まる中、金価格の下落は緩和されているようです。

      実際、米国中央銀行は9月の政策会議で利上げを据え置くとの見方が大勢を占めており、米雇用統計の好悪が交錯したことで利上げ観測が高まりました。

      労働市場が悪化

      米雇用統計のヘッドラインは市場予想を上回りましたが、前月の数値が下方修正されたことと失業率が予想外に上昇しました。さらに、平均時給賃金は前年同月4.4%から4.3%に低下し、労働市場がやや悪化していることを示唆しています。

      このため、FRBが利上げを継続する余力は小さく、米ドルの強気派が新たな賭けに出るのを抑制し、米ドル建て金相場の追い風となっています。従って、最近の1,885ドル台からの回復、または3月13日以来の最低水準が終了したことを確認し、XAU/USDの周りで積極的な売りのベットをする前に、強力な下落が続くのを待つのが賢明でしょう。

      項目
      OVERVIEW
      今日の最終価格 1937.54
      今日の日次変化 -0.69
      今日の日次変化率 -0.04
      今日の始値 1938.23
      TRENDS
      日次SMA20 1915.19
      日次SMA50 1931.57
      日次SMA100 1953.72
      日次SMA200 1915.78
      LEVELS
      前日の高値 1946.35
      前日の安値 1936.86
      先週の高値 1953.01
      先週の安値 1912.84
      先月の高値 1966.08
      先月の安値 1884.85
      日次Fibonacci 38.2% 1940.49
      日次Fibonacci 61.8% 1942.72
      日次ピボットポイントS1 1934.61
      日次ピボットポイントS2 1930.99
      日次ピボットポイントS3 1925.12
      日次ピボットポイントR1 1944.1
      日次ピボットポイントR2 1949.97
      日次ピボットポイントR3 1953.59