■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:米CPI発表を待ちながら、XAU/USDは明確な方向性を欠く展開に

ゴールド価格予測

金価格は2日連続でプラスに推移し、200日移動平均線の上に推移しています。
ドル相場の低迷と迫る景気後退リスクがXAU/USDを支えています。

概要

  • 水曜日の米消費者物価指数と木曜日のECB政策決定会合を控えて、上値は限られそうです。
  • XAU/USDは、非常に重要な200日単純移動平均線(SMA)のサポート付近で一部の買い戻しを引き寄せ、4日間の高値である1,930ドル付近からの夜間のの引き戻しを停止しました。
  • XAU/USDは現在、1,923ドル近辺で取引されており、2日連続で小幅に上昇も、トレーダーは最新の消費者物価指数(CPI)の発表を待っています。
  • 目次

      市場は、今月末までにさらに25bpの利上げの可能性を織り込み済み

      米消費者物価指数(CPI)は、9月の予想外の休止の後、米連邦準備制度理事会の将来の利上げの道筋について新たな手がかりを提供します。
      CPIの発表が強気な場合、FRBによる更なる政策引き締めに対する市場の見方が再確認され、その結果、非利回りの金価格の新たな下落を招くことになるでしょう。

      先週、公表された前向きな米国の指標発表によって市場の期待感が高まり、FRBが金利をより長く高く維持することを可能にする景気の底堅さを示唆しました。タカ派の見通しとして、依然として米国債利回りの上昇を支え、ドルを6か月ぶりの高値に押し上げました。
      しかし、米ドル相場は月曜日に利益確定売りが出て、火曜日には数日ぶりの安値近辺まで下落し、XAU/USDを支えました。

      さらに、株式市場の慎重なムードも、貴金属の安全資産としての地位を裏付ける1つの要因と見られています。市場参加者は、世界第2位の経済国である中国の経済状況の悪化を懸念しています。これは、急速に上昇する借入コストに起因する逆風と相まって、投資家のリスク資産への意欲を弱め、一部の避難先が金価格に流れる原因となっています。

      ただし、トレーダーは米国のCPIを前にして積極的な買い注文を出すことに消極的で、待機する傾向があります。これに加えて、木曜日の高い期待がかかる欧州中央銀行理事会が開催されるため、金価格に新たな弾みがつくでしょう。
      ECBはインフレが依然高水準にある中、10回連続の利上げに踏み切るのか、それともユーロ圏の経済見通しが悪化していることを受けて、歴史的な政策引き締めサイクルを一時停止するのか、アナリストの見方は依然として分かれています。

      項目
      OVERVIEW
      今日の最終価格 1923.08
      今日の日次変化 0.66
      今日の日次変化率 0.03
      今日の始値 1922.42
      TRENDS
      日次SMA20 1916.74
      日次SMA50 1932.22
      日次SMA100 1949.99
      日次SMA200 1919.5
      LEVELS
      前日の高値 1930.77
      前日の安値 1916.64
      先週の高値 1946.35
      先週の安値 1915.33
      先月の高値 1966.08
      先月の安値 1884.85
      日次Fibonacci 38.2% 1925.37
      日次Fibonacci 61.8% 1922.04
      日次ピボットポイントS1 1915.78
      日次ピボットポイントS2 1909.15
      日次ピボットポイントS3 1901.65
      日次ピボットポイントR1 1929.91
      日次ピボットポイントR2 1937.41
      日次ピボットポイントR3 1944.04