■経済ニュース:Forex Today・リスク回避の動きがドルの上昇を後押し、インフレ統計に注目

Forex Today

アジア市場では、オーストラリアが消費者物価指数(CPI)、日本が先行指標を発表します。また、日本銀行は前回会合の議事要旨を公表します。本日は米国で耐久財受注報告が発表されます。

概要

  • 米ドル指数(DXY)は3日連続で上昇しました。上昇は主にリスク回避によるもので、指数は前年11月以来の高値を更新し、106.10を超えました。
  • 一方、米国債利回りは下がらず、10年債利回りは依然として4.54%前後でした。一方、ダウ平均は1.15%下落し、ナスダックは1.54%下落しました。
  • 火曜日に発表された米国経済指標は、消費者信頼感の低下と新築住宅販売の大幅な減少を示しました。水曜日は米国の耐久財受注報告が発表されますが、注目は金曜日に発表される消費者物価指数です。
  • 市場心理の悪化はドルの上昇に拍車をかけていますが、特にユーロとポンドについては反転が待ち望まれています。
  • ウェルズ・ファーゴのアナリストは消費者信頼感について以下のように述べています:

    ここ数年の低い消費者信頼感は、消費者の手元に現金が豊富で、安価な信用に簡単にアクセスできたため、必ずしも支出の減少につながりませんでした。しかし、貯蓄が枯渇し、信用も高額で入手しにくくなった今、2020年以来最大の月間消費者信頼感の低下は、実際の支出に大きな影響を与える可能性があります。

    通貨の動向

    【GBP/USD】

    GBP/USDは1.2200を下回り、新たなサポートレベルを探しています。売られ過ぎの状況にもかかわらず、抵抗の方向は弱気です。EUR/GBPは0.8700まで上昇しました。

    【EUR/USD】

    EUR/USDは1.0600を維持できず、1.0560付近の月間新安値を更新しました。調整の兆しは見られず、テクニカル指標は売られ過ぎを示すなど、バイアスは依然として下向きのままです。水曜日にはドイツのGfk消費者信頼感調査が予定されており、欧州中央銀行(ECB)が貨幣ベースの指標を公表します。

    【USD/CHF】

    USD/CHFは0.9150を上回り、4月以来の高値となりました。スイスフランはユーロに対しても下落しました。スイス国立銀行(SNB)は第3四半期四半期報告書を発表します。

    【AUD/USD・NZD/USD】

    AUD/USDはネガティブなセンチメントとコモディティ価格の下落の影響を受け、0.6400を下回って9月の安値0.6355に接近しました。8月の消費者物価指数は水曜日に発表され、前年比伸び率は4.9%から5.2%への上昇が予想されます。

    【USD/JPY】

    USD/JPYは米連邦準備制度理事会(FRB)と日本銀行(BOJ)の政策スタンスの違いが続いているため、USD/JPYは149.00を上回って上昇しました。日本は景気先行指数を発表し、日銀は会合議事録を公表します。

    【USD/CAD】

    USD/CADは1.3500を上回り週高値まで上昇しましたが、20日移動平均(1.3540)を下回ったままです。日足終値が1.3450を大きく下回れば、一段安が予想されます。

    【XAU/USD】

    金価格は下落ペースを加速させ、1カ月ぶりに1,900ドルを割り込みました。米国の利回りが高水準で推移しているため、金は引き続き圧力下に置かれています。銀も23.00ドルを下回って大幅に下落しました。