■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:XAU/USD、リスクオフと売られ過ぎのRSIで下落を一時停止も危機的状況脱却に至らず
ゴールド価格予測
金価格は7日連続で下落し、火曜日には7ヶ月ぶりの安値を更新しました。
米連邦準備制度理事会のタカ派的な見通し、上昇する米債利回り、強気の米ドルが引き続き金価格の重荷となっています。
概要
目次
米ドルは2022年11月以来の高水準に上昇
金価格の下落は今日も止まらずに1,815ドルまで下落しました。これは、3月9日以来の最安値となりました。しかし、株式市場の全般的に軟調に推移していることが、安全資産である貴金属をいくらか下支えし、日足チャートが極端に売られ過ぎの状況にあるなか、損失を抑える一助となっています。
ただし、ファンダメンタルズはXAU/USDが未だ下方向を示しており、回復には至らない可能性を示唆しています。
市場動向
・FRBによる利上げ観測の高まりを受け、金価格は2022年8月以来、最長の連敗を記録しています。
・FRB関係者は、インフレ率を目標の2%まで引き下げるためには、金融政策はしばらく制限的であり続ける必要があると繰り返し述べました。
・ミシェル・ボウマンFRB理事は、インフレの進展が停滞している、あるいは遅すぎることを示すデータが入れば、追加利上げを支持する意向です。
・マイケル・バー金融規制担当副議長は、現時点での重要な問題は、目標を達成するために十分な制限的水準で金利をいつまで維持するかだと述べました。
・米ISM製造業PMIは2022年11月以来の高水準を記録し、9月は49.0と3ヵ月連続で改善しました。
・個人消費の増加とガソリン価格の高騰は、今後の物価上昇を示唆し、さらなる政策引き締めの見通しを支えています。
・市場では現在、今年中にさらに25ベーシスポイント(bps)の利上げが実施される可能性が45%に達しており、この見通しによって指標となる10年物米国債利回りは16年ぶりのピークに達しました。
・ドル相場も2022年11月以来の高水準まで上昇しています。
テクニカル分析/ 1,815ドル付近でサポートされるも、弱気圧力は健在
日足チャートの相対力指数(RSI)は、極端な売られ過ぎの状態を示しており、一時的な相場の緩和または控えめな反発を待つことが賢明です。
一方、買い意欲が乏しいことから、下降トレンドはまだ終わりには程遠いようです。
したがって、次の重要なサポートである1,800ドル近辺を試すためのさらなる下落する可能性が高いものと思われます。更なる売り圧力が掛かると、次は重要なサポートである、1,770から1,760ドルの範囲に位置します。
反面、回復を試みても、1,830-1,832ドルの水平ゾーン近くで伸び悩む可能性があります。しかし、これを上回って持続的に上昇すれば、ショートカバーのラリーが誘発され金価格は1,850ドルの中間的なハードルを超えて、1,858から1,860ドルまで上昇する可能性があります。
項目 | 値 |
---|---|
OVERVIEW | |
今日の最終価格 | |
今日の日次変化 | 1823.3 |
今日の日次変化率 | -4.51 |
今日の始値 | -0.25 |
TRENDS | |
日次SMA20 | |
日次SMA50 | 1906.68 |
日次SMA100 | 1918.75 |
日次SMA200 | 1933.31 |
LEVELS | |
前日の高値 | |
前日の安値 | 1849.16 |
先週の高値 | 1827.23 |
先週の安値 | 1927.27 |
先月の高値 | 1846.37 |
先月の安値 | 1953.01 |
日次Fibonacci 38.2% | 1846.37 |
日次Fibonacci 61.8% | 1835.61 |
日次ピボットポイントS1 | 1840.78 |
日次ピボットポイントS2 | 1820.31 |
日次ピボットポイントS3 | 1812.8 |
日次ピボットポイントR1 | 1798.38 |
日次ピボットポイントR2 | 1842.24 |
日次ピボットポイントR3 | 1856.66 |