■経済ニュース:Forex Today・米ドル、主要データ発表前に安定化

Forex Today

月曜日、リスク志向が金融市場で主導的であり、ウォール街の堅調なスタートに続き、米ドルは主要通貨に対して弱含みました。警戒感のある市場の構えにより、火曜日の初めにも米ドルは地盤を保ちました。投資家たちは米国からの9月の小売売上高および産業生産データを待っており、政策決定者による講演も予定されています。

地政学的緊張が高まっている中、月曜日には米国の主要株価指数が強い上昇を記録しました。欧州時間午前には、米株価指数先物は小幅に下落しています。イスラエルとハマス紛争に関する最新の情報によれば、ガザ南部のカーン・ユーニス、ラファ、デイル・エル・バラで激しい砲撃が行われました。一方、バイデン大統領は水曜日にイスラエルに訪れる予定です。イスラエル国防軍の国際報道官を務めるジョナサン・コンリカス中佐はCNNに対し、バイデン大統領の訪問がガザでの地上作戦を複雑化させたり遅らせたりすることはないだろうと述べました。

今週の米ドル相場

以下の表は、本日の米ドル(USD)の主要通貨に対するパーセンテージ変動を示しています。米ドルは英ポンドに対して最も強かったです。

  USD EUR GBP CAD AUD JPY NZD CHF
USD   0.05% 0.28% 0.08% -0.32% 0.02% 0.08% 0.12%
EUR -0.04%   0.24% 0.04% -0.37% -0.04% 0.03% 0.09%
GBP -0.29% -0.24%   -0.21% -0.61% -0.27% -0.21% -0.17%
CAD -0.07% -0.01% 0.21%   -0.39% -0.06% 0.01% 0.04%
AUD 0.32% 0.36% 0.59% 0.39%   0.33% 0.38% 0.43%
JPY -0.02% 0.03% 0.28% 0.06% -0.33%   0.07% 0.10%
NZD -0.08% -0.02% 0.22% -0.01% -0.39% -0.06%   0.03%
CHF -0.12% -0.07% 0.17% -0.03% -0.44% -0.09% -0.03%  

ヒートマップは主要通貨同士のパーセンテージ変動を示しています。基軸通貨は左の列から選ばれ、一方、相対通貨は上段の行から選ばれます。例えば、左列からユーロを選び、水平に日本円に向かうと、ボックスに表示されるパーセンテージ変動はEUR(基軸)/JPY(相対)を示します。

通貨の動向

【USD/CAD】

月曜日、USD/CADは1.3600をやや上回る水準で大幅に下落した後、火曜日早朝に持ち直しました。カナダ統計局は9月の消費者物価指数(CPI)データを公表し、カナダ銀行(BoC)はコアインフレ率を発表します。

【AUD/USD・NZD/USD】

アジア市場の取引時間中、ニュージーランドのデータによれば、消費者物価指数(CPI)の変動に基づく第3四半期のインフレ率は、四半期ベースで1.1%から1.8%に上昇しました。この数値は市場予想の2%を下回っており、このデータ結果を受けてNZD/USDは強い売り圧力を受け、直近では0.5900付近で取引され、日足ベースで0.5%の下落となりました。

またオーストラリア準備銀行(RBA)の10月の政策会議の議事録によれば、政策金利をさらに25ベーシスポイント引き上げること、または据え置くことを検討しましたが、最終的には据え置くことを決定しました。AUD/USDはアジア市場で強気に推移し、0.6350を超えました。

【GBP/USD】

英国国立統計局の発表によるとイギリスの年間賃金インフレ率(ボーナスを除く平均賃金の変動に基づく)は、8月に7.9%から7.8%にわずかに低下しました。このデータによりGBP/USDはわずかに売られ、日中ベースで0.3%の下落となり、1.2175で取引されています。

【EUR/USD】

EUR/USDは月曜日にはプラスで終了しましたが、反発を拡大するのに苦戦しました。欧州時間序盤、1.0550近くで横ばいに推移しました。

【USD/JPY】

月曜日、USD/JPYはどちらかの方向に決定的な動きを見せず、火曜日早朝にも149.50近くで横ばいに推移しました。

【XAU/USD】

米国債利回りが上昇したため、月曜日は米ドル安にもかかわらず、金は損失を記録しました。XAU/USDは火曜日にも損失を維持し、約1,920ドル近くで横ばいです。10年物米国国債利回りは4.75%近くの日中ベースでの上昇を維持しています。