■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:XAU/USDは雇用統計結果により上昇も、米ドルの需要の再活性化により反転
ゴールド価格予測
アジア市場で金価格が下落し、金曜日の雇用統計後、のスイング高からさらに後退しています。
米国債利回りの回復が米ドルを押し上げ、金価格に圧力をかけています。
FRBが利上げを終了するとの見方と地政学的緊張が、XAU/USDの下落を制限するでしょう。
概要
目次
株式市場の全般的な上昇基調は、アジア時間の取引で貴金属を1985ドル代までに押し下げる
米連邦準備制度理事会の政策引き締め局面の終盤に差し掛かっているとの見方が定着しつつあり、ドルのさらなる上昇を限定する可能性があります。また
イスラエルとハマスの紛争がエスカレートするリスクが金価格の下落を限定的にすると見られています。
市場動向
・米ドル債利回りの反発と米ドル需要の復活で金価格に圧力が掛かっています。
・米連邦準備制度理事会が利上げを見送るとの見方が強まりドル高は限定的と見られています。
・10月の非農業部門雇用者数は推計18万人に対し15万人増加。前月数字も33万6000人から29万7000人に下方修正されました。
・米国のISM非製造業PMIは10月に53.6から5か月ぶりの低水準である51.8に下落し、連邦準備制度が12月の政策会議で状態を維持するとの見方が再確認されました。
・地政学的な面では、日曜日にイスラエルがガザでの停戦の呼びかけを拒否し、イスラエル軍がパレスチナのイスラム主義団体、ハマスに対する作戦を強化する予定であると述べました。
・イスラエルの最高軍事広報担当者は、イスラエル市民を殺害した戦車へのミサイル攻撃に対抗して、軍がレバノン南部のヒズボラのテロ標的を攻撃したと述べました。
・ヒズボラは、イスラエル北部のキリヤット・シュモナの町にロケット弾を発射して応戦し、民間人への攻撃は決して容認せず、その対応は「断固とした強いもの」であると述べました。
・レバノンの過激派組織ハッサン・ナスララ議長は、イランに支援された同集団は米国の軍艦を恐れておらず、紛争をレバノンに拡大するためのすべての選択肢が開かれていると述べました。
金のテクニカル分析
技術的な観点から、今後の下落が続く場合、1,980ドルの水準付近でサポートを見つける可能性が高く、先週のスイング高の前にある1,970ドル付近にもサポートがあります。継続的な売り圧力が続くと、金価格は1,964ドルの水準に向かい、次に1,954から1,953ドルのゾーンに向かう可能性があります。
一方、2,000ドルの水準は、金曜の高値である2,004ドル近辺と年初来のピークである2,009ドル近辺が当面の上限として機能しそうです。2009ドルを超える強さを継続すれば、金価格は2,022ドルの抵抗ゾーンに向けてさらに上昇する可能性があります。
重要: テクニカルな見方に基づいた分析は参考として提供されており、投資の決定をする際には他の要素と併せて考慮してください。
今週の米ドル相場
以下の表は、本日の主要通貨に対するアメリカドル(USD)のパーセンテージ変化を示しています。アメリカドルはニュージーランドドルに対して最も強かったです。
USD | EUR | GBP | CAD | AUD | JPY | NZD | CHF | |
USD | 0.00% | 0.03% | -0.03% | 0.08% | 0.08% | 0.12% | -0.16% | |
EUR | 0.00% | 0.04% | -0.03% | 0.07% | 0.07% | 0.11% | -0.17% | |
GBP | -0.03% | -0.03% | -0.07% | 0.04% | 0.04% | 0.07% | -0.20% | |
CAD | 0.03% | 0.04% | 0.07% | 0.10% | 0.11% | 0.14% | -0.14% | |
AUD | -0.06% | -0.08% | -0.03% | -0.11% | 0.00% | 0.05% | -0.24% | |
JPY | -0.08% | -0.07% | -0.27% | -0.09% | 0.00% | 0.03% | -0.25% | |
NZD | -0.12% | -0.09% | -0.08% | -0.14% | -0.04% | -0.04% | -0.27% | |
CHF | 0.17% | 0.17% | 0.20% | 0.13% | 0.24% | 0.25% | 0.28% |