■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:XAU/USDはFRBの緩和観測とドル安を背景に金価格を支える
ゴールド価格予測
金価格は月曜日の窓空け後に1,973ドル付近で買いが入り、金曜日の2週間高値からのわずかな押し戻しを止めています。現在、金価格は1,985ドルのレベルをわずかに下回って取引されており、日中は約0.20%超の上昇となっています。
先週月曜の月間安値からの反発基調が継続し、さらなる上昇が期待されています。
概要
目次
世界経済情勢と地政学的リスクが金価格の上昇の要因に
FRBが12月の制作会合にて現状を維持し、2024年に利下げを開始するとの見方が広まっていることから、米ドルは9月1日以来の安値付近で弱含み状態が続くと見られます。加えて、世界的な経済情勢と地学的リスクの高まりが、安全資産である金価格を支え、上昇を支持する要因となっています。
しかし、今週火曜日に発表予定のFOMC議事要旨を前に、ベア派が主導権を維持出来るかに注目されます。金利見通しや、FRBが今年再度利上げすべきかといった政策委員の見解が明らかになることで、金価格に何からの影響を与えるでしょう。
市場動向
・金価格は様々な要因から下支えされ、上昇基調にあります。
・米連邦準備制度理事会が金利の引き上げをしないとの見方が強まっています。
・先週発表された、米消費者物価指数(CPI)は消費者物価指数が予想以上に速く鈍化していることを示し、木曜日の米国の失業保険申請件数は、労働市場の冷え込みを指摘しました。
・FRBの今後の政策行動に対する期待が好転したことで、指標となる10年物米国債利回りは金曜日に2ヵ月ぶりの低水準まで低下し、貴金属に恩恵をもたらしました。
・米ドルは9月以来の安値水準に低迷しており、火曜日のFOMC議事録を控えてXAU/米ドルを下支えするもう1つの要因と見られています。
・イスラエルとハマスの武力紛争悪化は、世界経済への影響が懸念されており、世界経済を景気後退に追い込む可能性があります。
・イスラエルと米国は、ガザ地区の240人の人質解放と引き換えに5日間の停戦を条件に、ハマスとの交渉が進展する可能性があるとの報道を否定しました。
金のテクニカル分析
金価格は1,990ドルの供給ゾーンを決定的に超えた場合、数カ月ぶりの上値を再度試す可能性があります。
その後、金価格は2,000ドルの心理的節目を超え、10月27日に触れた数ヶ月ぶりの高値である2,009~2,010ドル付近を再テストすることを目指す可能性があります。
一方、アジアセッションの安値である1,973ドル付近は、当面の下値を保護しているようです。その下値では、現在1,938-1,937ドル付近に位置する200日単純移動平均線(SMA)に挑戦する可能性があります。
重要: テクニカルな見方に基づいた分析は参考として提供されており、投資の決定をする際には他の要素と併せて考慮してください。
今週の米ドル相場
以下の表は、今日の主要通貨に対する米ドル(USD)のパーセンテージ変化を示しています。米ドルはカナダドルに対して最も強かったです。
USD | EUR | GBP | CAD | AUD | JPY | NZD | CHF | |
USD | -0.16% | -0.23% | -0.14% | -0.53% | -0.69% | -0.49% | -0.17% | |
EUR | 0.16% | -0.08% | 0.02% | -0.36% | -0.52% | -0.32% | -0.01% | |
GBP | 0.23% | 0.09% | 0.11% | -0.27% | -0.45% | -0.24% | 0.09% | |
CAD | 0.14% | -0.01% | -0.10% | -0.38% | -0.54% | -0.34% | -0.01% | |
AUD | 0.51% | 0.37% | 0.28% | 0.38% | -0.18% | 0.03% | 0.35% | |
JPY | 0.71% | 0.55% | 0.23% | 0.56% | 0.18% | 0.22% | 0.54% | |
NZD | 0.47% | 0.32% | 0.24% | 0.35% | -0.04% | -0.22% | 0.34% | |
CHF | 0.17% | 0.01% | -0.07% | 0.03% | -0.36% | -0.52% | -0.32% |