■経済ニュース・米司法省がクレディ・スイスとUBSグループを調査
ロシアに対する経済制裁に対し、不正な取引や融資を行った可能性があるとみており調査
- ロシアのオリガルヒの制裁回避に関する調査
- ロシアのオリガルヒ
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ロシアによるウクライナ侵攻で制裁が拡大される前には、クレディ・スイスはロシア人富豪を顧客としていることで有名でした。ピーク時には同行はロシア人顧客のために600億ドル強を管理し、年間5億から6億ドルの収入を得ていました。
昨年5月にロシアの個人顧客との取引を終了した時点で、クレディ・スイスが管理していたロシアの個人顧客の資金は約330億ドルと、ウェルスマネジメント事業の規模が大きいUBSよりも50%多い水準でした。
米司法省は昨年、ロシアのプーチン大統領の政治的盟友である同国富裕層に対する制裁を実施するためタスクフォース、クレプトキャプチャーを立ち上げました。それ以降、米政府は多くのヨットや自家用飛行機、高級不動産を押収しています。米当局は先月、制裁対象のオリガルヒ、ビクトル・ベクセリベルク氏が所有するニューヨークとフロリダ、ハンプトンズの邸宅の差し押さえに動いていました。
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社会主義体制の崩壊後に急速に台頭した新興財閥のことを指します。彼らは、特に1990年代にロシア国内で行われた民営化やプライバタイズ政策を活用して、国営企業や資産を安価で取得し、急速に財産を築いてきました。
オリガルヒたちは、鉄鋼やエネルギー、鉱業などの産業に進出し、巨大な企業帝国を築いていきました。彼らは、政治家や政府機関、メディアなどにも影響力を持ち、ロシア社会において大きな力を握るようになりました。