■Crypto Market News・BTCマイナーが24時間で2,800BTC以上を売却、ビットコイン価格が26,000ドルを下回る

展望

・ビットコイン価格は11％以上の下落から浮上出来ずにいる
・マイニング難易度が史上最高に到達
・下落による損失補填のため、1日で7200万ドル相当のBTCが売られている

マイニング難易度が史上最高であることは、ビットコインネットワークのセキュリティや信頼性の向上を示す一方で、マイナーにとっては収益性に対する影響をもたらすことがあります。

①競争の激化：マイニング難易度の上昇は、新しいブロックを追加するために必要な計算力の増加を意味します。これにより、マイナー同士の競争が激化し、成功するためにはより多くのコンピューティングリソースが必要となります。競争が激しいほど、マイナー同士の報酬を得る確率が低下し、収益性が減少する可能性があります。

②収益の減少：ビットコインのマイニングには電力やハードウェアのコストがかかります。マイニング難易度が上昇すると、成功報酬を得る確率が低くなるため、これらのコストを回収するのが難しくなる場合があります。収益性が低下すると、一部のマイナーは採算が合わないと判断してマイニングを中止する可能性があります。

③マイニング集中度：マイニング難易度の上昇により、大規模なマイニングファームやプールが競争優位性を持つ傾向があります。これにより、マイニングの中心化が進行し、ネットワークの分散性が低下する可能性があります。分散性の低下はセキュリティリスクを伴い、ビットコインの基本的な特性に影響を及ぼす可能性があります。

総合的に、マイニング難易度の上昇はビットコインネットワーク全体の健全性を支える一方で、マイナー個々の収益性には悪影響を及ぼす可能性があるため、マイナーにとっては好ましい状況ではないと言えます。

概要

ビットコイン価格の下落がマイナーに打撃を与える

ビットコイン価格は今月の初め30000ドル前後で推移していましたが、現在、26000ドルを割り込んでいます。世界最大の暗号通貨は価格上昇を何度も試みましたが、その度に失敗をし、現在は8月の下落の低水準を更に下回る価格で取引されています。

下落の後、ビットコインのマイニング難易度は史上最高を記録しました。
ネットワークにとっては悪いことでないですが、マイナーにとっては懸念事項です。マイニング難易度の上昇は通常、利益を上げるためにネットワークに参加する新しいマイナーが増える兆候です。これによりネットワークのセキュリティが強化され、51％攻撃（1つのマイナーまたはマイナーグループがブロックチェーンの検証を51％制御する攻撃）から保護されます。

この競争の激化は、ブロック検証の難易度の上昇に加え、直近の下落によるビットコイン価格の低迷と相まってマイナーに大きな損失をもたらしました。
1日の間に、Bitcoinマイナーは約2,803 BTC（約7,280万ドル相当）を売却し、これまでの損失をカバーしました。運用コスト（マイニングリグの常時稼働に関連するコスト）が一貫して上昇しているため、マイナーは保有するBTCを売却せざるを得なくなっています。

ビットコイン価格が26,430ドルをサポートラインとして回復し、損失が最小限に抑えられることが期待されています。しかし、現在の展望が収束しない場合、ビットコイン価格は6月の安値25,126ドルまで下落する可能性があります。