■FX関連ニュース・USD/JPYの買いトレンドは140.00を上回る利回りの上昇により強まり、米国PMIと日本のGDPが注目
USD/JPYは、慎重なムードと堅調な金利の間で、140円台を維持しています。日本のサービスPMIが下振れた一方で、米NFPが堅調だったことで、円安が加速しました。
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日本銀行(BOJ)の金融政策の引き締め姿勢や、米国の財政赤字問題への懸念が、ドル高を支えています。
雇用統計については、5月のヘッドラインの非農業部門雇用統計(NFP)が190Kの予想に対して339Kに急増し、前回の294Kを上回りました。ただし、失業率も3.7%から3.4%前回に上昇し、市場予想の3.5%に対しても上昇しました。また、平均時給は緩やかに下がり、労働力参加率は前回と同じです。
それに加えて、シンガポールで開催されたシャングリラ・ダイアログは、両国の政策立案者の会合がなく、台湾海峡での中米海軍の緊張が高まるという事件を示唆するなど、米中の地政学的懸念を再燃させました。さらに、ウクライナによる大規模な軍事作戦を示唆するロシア国防省のニュースも市場のセンチメントを圧迫し、米ドルを下支えしています。
ただし、BOJの関係者のタカ派懸念と米国の債務上限合意への楽観視、さらに米国の信用格付けによって、USD/JPYの買い圧力がかかっています。そのため、ジョー・バイデン米大統領が債務上限法案に署名し、「壊滅的な」デフォルトを回避しました。また、主要な中央銀行からの利上げのペースが鈍化するという懸念もDXYに対してネガティブです。さらに、世界的な格付け機関は米国の金融市場の信頼性に慎重であり、金曜日の価格上昇にもかかわらず、米ドルを下押ししています。「フィッチ・レーティングスは金曜日、米国の「AAA」格付けが負のウォッチ状態にあると述べたが、政府が債務を返済することを可能にする合意にもかかわらず」とロイターは報じています。
この背景には、ウォールストリートが上昇し、米国のトレジャリーボンド利回りが4週ぶりの下落を記録し、最近は上昇しています。S&P500先物は、センチメントが混在している中でわずかな下落を示しています。
今日発表される米サービスPMIと5月の製造業受注は、5月末に発表される日本の第1四半期(Q1)2023年国内総生産(GDP)の最終値を前に、デイトレーダーの関心を集めそうです。
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12月15日から137.40円付近に伸びている以前のレジスタンスラインを超えると、USD/JPYの弱気筋は解消されますが、141.20円付近にある2022年後半からの上昇トレンドラインが、円安の短期的な上昇を阻止しています。
項目 | 値 |
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OVERVIEW | |
今日の最終価格 | 140.11 |
今日の日次変化 | 0.15 |
今日の日次変化率 | 0.11 |
今日の始値 | 139.96 |
TRENDS | |
日次SMA20 | 137.86 |
日次SMA50 | 135.32 |
日次SMA100 | 133.96 |
日次SMA200 | 137.29 |
LEVELS | |
前日の高値 | 140.07 |
前日の安値 | 138.6 |
先週の高値 | 140.93 |
先週の安値 | 138.43 |
先月の高値 | 140.93 |
先月の安値 | 133.5 |
日次Fibonacci 38.2% | 139.51 |
日次Fibonacci 61.8% | 139.16 |
日次ピボットポイントS1 | 139.02 |
日次ピボットポイントS2 | 138.08 |
日次ピボットポイントS3 | 137.56 |
日次ピボットポイントR1 | 140.49 |
日次ピボットポイントR2 | 141.01 |
日次ピボットポイントR3 | 141.95 |