■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:XAU/USDは消費者物価指数(CPI)報告を前に狭いレンジ内で推移

ゴールド価格予測

リスクオフの傾向がXAU/USDを支えていますが、再燃したドル需要が上値を制限しています。

概要

金価格は、狭い取引レンジで推移しており、ほぼ横ばい
リスクオフの雰囲気がXAU/USDを支持も上値が重い
トレーダーは、水曜日の米CPI報告を前に積極的な取引を避ける傾向
中国の卸売物価指数(PPI)は6月に7年半ぶりの低下を記録し、消費者物価は2021年以来最低の水準を記録

目次

  1. XAU/USDに大きな動きをもたらす可能性

    リスクオフの状況が広がっていること(株式市場を中心とした一般的な弱気相場)は、金価格を支えています。
    過去数週間にわたって中国から発表された一連の経済指標(月曜日に発表された緩やかなインフレ率など)は、世界第2位の経済での成長減速への懸念を高めています。実際、中国の生産者物価指数(PPI)は2021年以来最も高いペースで6年半ぶりに減少し、消費者物価指数も2021年以来の最低水準で推移しています。また、米中両国が世界最大の2つの経済を占めていることから、両国間の貿易摩擦がさらに激化するリスクも、投資家のセンチメントを圧迫しています。

    一方、ドル需要の再燃が金価格の重しとなっています。米非農業就業者数(NFP)は小幅に下回ったものの、失業率が予想外に低下し、賃金上昇が依然として堅調であることから、市場はFRBが7月25-26日の次回会合で25bpの利上げを実施するとの見方を強めています。これを受けて、2年債が2007年6月以来の高値に近い水準で推移し、ドル需要が再燃しています。また、10年債利回りは4.0%前後で推移し、ドルを買い支えています。

    月曜日に発表される米経済指標は市場に大きな影響を与えるものではありませんが、上記の不透明な地政学的な状況を踏まえると、金価格に積極的な取引は避けるべきでしょう。また、トレーダーは水曜日に発表される米消費者物価指数(CPI)を前に様子見を続けるかもしれません。この重要なCPIはFRBの短期的な政策見通しに影響を与える可能性があり、それがドル需要を左右し、XAU/USDに大きな動きをもたらす可能性があります。

  2. 項目
    OVERVIEW
    今日の最終価格 1924.26
    今日の日次変化 -0.74
    今日の日次変化率 -0.04
    今日の始値 1925
    TRENDS
    日次SMA20 1929.21
    日次SMA50 1961.99
    日次SMA100 1947.99
    日次SMA200 1866.34
    LEVELS
    前日の高値 1934.89
    前日の安値 1909.69
    先週の高値 1935.09
    先週の安値 1902.77
    先月の高値 1983.5
    先月の安値 1893.01
    日次Fibonacci 38.2% 1925.26
    日次Fibonacci 61.8% 1919.32
    日次ピボットポイントS1 1911.5
    日次ピボットポイントS2 1897.99
    日次ピボットポイントS3 1886.3
    日次ピボットポイントR1 1936.7
    日次ピボットポイントR2 1948.39
    日次ピボットポイントR3 1961.9