■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:XAU/USDは、1,950ドル付近で小幅な上昇を維持していますが、上昇余地は限られています。

ゴールド価格予測

米連邦準備制度理事会による追加利上げの可能性と、欧州中央銀行(ECB)や英中央銀行(BOE)の積極的な金融引き締め姿勢を警戒し、前日の急落からXAU/USDは現在1,950ドル近辺で取引されており、日中で0.20%上昇していますが、上昇の余地は限られているようです。

概要

  • 迫り来る景気後退リスクと、悪化する米中関係がXAU/USDを支えています。
  • 主要な中央銀行の見通しにより、金の価格上昇は制限される見込みです。
  • 目次

      連邦準備制度理事会による追加の利上げの可能性が金価格を抑制する可能性

      連邦準備制度理事会のパウエル議長は、記者団に対して以下のことを述べました。
      「インフレを2%に抑制するためには、経済を減速させ、労働市場を弱体化させる必要がある」

      また、米商務省が7月21日に発表したデータによると、米国の第2四半期のGDP成長率は2.4%と、市場予想を上回った。さらに、7月22日に発表された失業保険申請件数は221,000件と、市場予想を下回った。これらのデータは、米国経済が堅調であることを示しており、連邦準備制度理事会が追加の利上げを実施する可能性を高めています。

      主要な中央銀行も、注意を促す

      欧州中央銀行は追加の利上げの余地を広く開けており、インフレは減少しているものの、長期間にわたり依然として高すぎると予想されています。ただし、ECBは今後の動向に関する前向きなガイダンスを共有せず、政府評議会は適切な水準と制限の期間を決定するために引き続きデータ依存のアプローチを取ると述べています。一方、イングランド銀行(BoE)も続いて基準金利を8月3日に25 bps引き上げ、5.25%または2008年初以来の最高水準にする見込みです。市場は今年末までにBoEの追加の2回の利上げを価格設定しています。
      これにより金の利回りのない価格上昇に対してさらなる抑制要因となる可能性があります。

      景気後退と地政学リスクが金価格を支える可能性

      金価格は、米連邦準備制度理事会による追加利上げの観測や、米ドルの強さから上値を抑えられています。しかし、景気後退への懸念や地政学的なリスクが金価格を支える可能性もあります。
      先週発表されたPMI速報値は、いずれも市場予想を下回りました。これは、世界経済の成長が減速していることを示しており、景気後退への懸念を高めています。また、米中関係の悪化も、金価格を支える可能性があります。

      項目
      OVERVIEW
      今日の最終価格 1950.04
      今日の日次変化 3.89
      今日の日次変化率 0.2
      今日の始値 1946.15
      TRENDS
      日次SMA20 1946.42
      日次SMA50 1946.97
      日次SMA100 1965.86
      日次SMA200 1886.08
      LEVELS
      前日の高値 1982.2
      前日の安値 1942.65
      先週の高値 1987.54
      先週の安値 1945.85
      先月の高値 1983.5
      先月の安値 1893.01
      日次Fibonacci 38.2% 1957.76
      日次Fibonacci 61.8% 1967.09
      日次ピボットポイントS1 1931.8
      日次ピボットポイントS2 1917.45
      日次ピボットポイントS3 1892.25
      日次ピボットポイントR1 1971.35
      日次ピボットポイントR2 1996.55
      日次ピボットポイントR3 2010.9