■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:ジャクソンホール会議を控え、XAU/USDは引き続き1,900ドルの下回る圧力に
ゴールド価格予測
米ドルが堅調に推移し、利回りが上昇する中、金価格は引き続き守勢にあります。
中国の景気回復は勢いを失い、当局はさらなる財政刺激策を発表するよう圧力を掛けています。
今週の重大なイベントとして、ジャクソンホール会議があり、連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長の講演が注目されます。
ジャクソンホール会議とは?
ジャクソンホール会議(Jackson Hole Symposium)は、アメリカ合衆国のワイオミング州ジャクソンホールで毎年夏に開催される経済ポリシーに関する会議です。この会議は、アメリカ合衆国の中央銀行である連邦準備制度(Federal Reserve)が主催しており、中央銀行の政策立案者や経済学者、金融機関の代表者などが参加します。
ジャクソンホール会議は、世界経済や金融市場の重要な問題について討論する場として広く知られており、特に中央銀行の金融政策に関する重要な発表が行われることで注目されます。連邦準備制度の議長や他の中央銀行のトップ、経済学者などがスピーチやプレゼンテーションを行い、世界経済や金融市場の将来の見通し、政策の方針転換などについて議論します。
市場参加者や投資家は、ジャクソンホール会議のスピーチや発表に注目し、それをもとに金融市場の方向性を判断することがあります。特に、連邦準備制度の議長の発言は、金融政策の将来の方向性に影響を及ぼすことがあり、市場への影響が大きいことで知られています。
概要
目次
為替市場での変動を引き起こす可能性
月曜日早朝、中国人民銀行は、1年間のローンプライムレート(LPR)を3.55%から10ベーシスポイント(bps)下げて3.45%にし、5年間のLPRは4.2%に据え置くことを決定しました。不動産不況の悪化、個人消費の低迷、信用成長率の低下により、中国の景気回復は勢いを失い、当局はさらなる財政刺激策を発表するよう圧力をかけています。
中国は世界の主要な金消費国であるため、中国政府の支援策をめぐる前向きな展開は、金の下値を抑える可能性があります。
FOMCの議事録によれば、インフレ率が依然として容認できないほど高く、当局者がインフレに大きな懸念を抱いていることを明らかにしています。
FRB政策担当者は、インフレ目標を達成するためにはさらなる利上げが必要である可能性があり、今後の利上げ決定はデータ次第であることを付け加えました。
金曜日のジャクソンホール会議でのジェローム・パウエル議長の講演は今後の金融政策のヒントを提供する可能性があります。