■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:米ドル軟化で1900ドルの水準で推移

ゴールド価格予測

米国債利回りの低下が米ドルを抑制、また中国経済の苦境が金価格の支援材料となっています。
それにより、金価格は、1900ドル台を維持し、3日連続で上昇しています。
今後は、ジャクソンホール会議やその前に発表を予定する各国のPMIに注目が集まります。

概要

  • 金価格は一時的に小幅に下落するも買い戻しにより1900ドルの水準で推移
  • 米連邦準備理事会の引き締め姿勢を堅持するとの見方が強まる中、大きな上昇には至らず
  • 25ベーシスポイント(bps)の利上げが1回行われる可能性を織り込み済み
  • 目次

      ジェローム・パウエル議長の発言に注視

      米国債利回りの上昇により、金価格は3月中旬以来の安値となる1,885ドルを下回りました。
      しかしながら、様々な要因が重なり、金価格は僅かながらも回復を見せ、3日連続で上昇しました。

      10年債の利回りは火曜日に約16年ぶりの高水準まで急騰した後、後退し、利益確定売りが入っています。米ドルの軟化は米ドル建ての金価格に利益をもたらす傾向があります。これとは別に、中国の経済状況の悪化への懸念が安全資産である貴金属に更なるサポートを提供し、現在進行中の回復の動きを支えています。
      ただし、ジャクソンホール会議を控え、積極的な取引を控えるトレーダーもいるかもしれません。

      ジェローム・パウエル議長の発言に注視し、9月の利上げ一時停止が広く受け入れられる中で将来の利上げの道筋についての新たな手がかりを得ることになります。これが目先の米ドル価格の相場の動向に影響を与えることで、金価格の次の方向性の動きを決定する鍵となるでしょう。
      また各国のPMIの発表も、XAU/USDの短期的な方向性を示す可能性があります。

      一方、前述のようなファンダメンタル的な背景から、金価格が底を打ったと確認する前に、テクニカル的に重要な200日単純移動平均(SMA)である1,907ドル付近を持続的に上回るのを待つのが賢明です。

      項目
      OVERVIEW
      今日の最終価格 1901.25
      今日の日次変化 3.77
      今日の日次変化率 0.2
      今日の始値 1897.48
      TRENDS
      日次SMA20 1923.65
      日次SMA50 1932.96
      日次SMA100 1961.05
      日次SMA200 1907.98
      LEVELS
      前日の高値 1904.51
      前日の安値 1889.14
      先週の高値 1916.29
      先週の安値 1885.13
      先月の高値 1987.54
      先月の安値 1902.77
      日次Fibonacci 38.2% 1898.64
      日次Fibonacci 61.8% 1895.01
      日次ピボットポイントS1 1889.58
      日次ピボットポイントS2 1881.67
      日次ピボットポイントS3 1874.21
      日次ピボットポイントR1 1904.95
      日次ピボットポイントR2 1912.41
      日次ピボットポイントR3 1920.32