■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:XAU/USDは2週間ぶりの高値から下落、ジェローム・パウエル議長が焦点に

ゴールド価格予測

金価格は、前日の1923ドルから1924ドルの2週間ぶりの高値から下落し、本日も引き続き下落を続けています。
XAU/USDは現在1915ドルをわずかに下回り、日足で0.15%下落しています。
市場参加者は今後、ジャクソンホール会議で、ジェローム・パウエル議長の演説に注視することになります。

概要

  • 金価格は2週間ぶりの高値から下落しました。
  • 米ドル買いの勢いは衰えず、XAU/USDから資金が流出していそうです。
  • 目次

      利上げを実施する可能性

      投資家は、FRBの利上げの方向性に関する新たな手がかりを探すことになり、それが米ドル相場の動向に影響を与え、金相場の次の方向性を決定する上で重要な役割を果たすことになるでしょう。
      水曜日に発表された米国PMI速報値は、世界最大の経済大国である米国の企業活動が8月に停滞に近づいたことを示し、FRBによる追加引き締めへの期待を後退させました。
      とはいえ、一夜明けてのFRB当局者による強気な発言は、年内にあと25ベーシスポイント(bps)の利上げを実施する可能性を残しています。

      ボストン連邦準備制度銀行のスーザン・コリンズ総裁は、

      「FRBは金利を安定的に維持する段階にある可能性があると述べたが、さらなる利上げの可能性もあり、利下げの時期を示唆するのは時期尚早である」
      と指摘しました。

      これとは別に、フィラデルフィア連邦準備制度銀行のパトリック・ハーカー総裁は、
      「中央銀行は引き締め姿勢を維持しなければならない」
      と述べ、
      「インフレがさらに低下して初めて利下げが可能になる」
      と付け加えました。

      一方、タカ派的な見通しは、米国債利回りの上昇を引き続き支援し、米ドル指数(DXY)を6月6日以来の高水準に押し上げ、その結果、米ドル建て金相場からの資金流出を引き起こしていると見られます。

      世界的な景気後退の深刻化に対する懸念

      とはいえ、世界的な景気後退の深刻化に対する懸念は、安全資産である貴金属に対して一定のサポートを提供し、下げ幅を抑えるのに役立つかもしれません。特に中国の経済状況の悪化を背景に、水曜日に実施された多くの製造業調査では、世界経済の景気後退懸念が煽られました。
      これは投資家心理を引き続き圧迫しており、株式市場全般の軟調な動きからも明らかで、金相場には追い風となっています。

      テクニカル的には200日単純移動平均線(SMA)のサポートを維持しています。したがって、3月13日以来の最安値となる1,885ドルを下回る下げの勢いが強まらなければ、過去5週間で初めて週間の上昇を記録する見通しです。

      項目
      OVERVIEW
      今日の最終価格 1913.8
      今日の日次変化 -3.12
      今日の日次変化率 -0.16
      今日の始値 1916.92
      TRENDS
      日次SMA20 1919.36
      日次SMA50 1931.59
      日次SMA100 1958.96
      日次SMA200 1909.38
      LEVELS
      前日の高値 1923.43
      前日の安値 1911.83
      先週の高値 1916.29
      先週の安値 1885.13
      先月の高値 1987.54
      先月の安値 1902.77
      日次Fibonacci 38.2% 1919
      日次Fibonacci 61.8% 1916.26
      日次ピボットポイントS1 1911.36
      日次ピボットポイントS2 1905.79
      日次ピボットポイントS3 1899.76
      日次ピボットポイントR1 1922.96
      日次ピボットポイントR2 1928.99
      日次ピボットポイントR3 1934.56