■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:金価格は4週間ぶりの高値で堅調に推移
ゴールド価格予測
XAU/USDは、4週間ぶりの高値で上昇を続け、下降ウェッジのブルシュート・チャート・パターンを確認しています。アメリカ合衆国の経済指標の悪化が、米連邦準備制度理事会の政策転換への懸念が、金価格を後押ししています。また、米国債利回りの軟化と中国の景気刺激策も金相場を強めています。
概要
目次
中国のPMIデータやユーロ圏、米国からのインフレ情報が注目
金価格は幅広い米ドル安と中国の景気刺激策への期待感を買い材料に木曜日の早い時間に0.10%の上昇で1,945ドル近くまで上昇しました。
しかし、米連邦準備制度理事会が優先するインフレ指標、8月の米国コア個人消費支出(PCE)価格指数を前にした慎重なムードが、XAU/USDの買い手を後押ししています。
金価格は直近の下落を受けて、慎重なパフォーマンスにもかかわらず、数日間の高値で買いを集めています。
金曜日の非農業部門雇用者数(NFP)は、市場予想19.5万人、前回値37.1万人(32.4万人から修正)に対し、17.7万人に減少しました。また、米第2四半期国内総生産(GDP)年率換算値も2.4%から2.1%に低下し、GDP物価指数も2.2%から2.0%に低下しました。さらに、個人消費支出(PCE)価格の速報値も2.5%と、事前予想の2.6%から低下しています。
これに加えて、米国の消費者信頼感指数や消費活動データ、住宅市場の数字が、米中央銀行の判断を支持し、米ドルの圧迫したことにより金価格を押し上げました。
また、米国証券取引委員会(SEC)がBitwise、BlackRock、VanEck、WisdomTree、Invesco、Galaxy、Fidelity、Valkyrieなどのスポットビットコイン上場ETFの決定を提供することを期待して、市場のドライアップが起きています。
※しかしながら、最近の経済指標発表とビットコイン価格の連動性の低下、そしてSECの遅延の歴史を考えると、その影響は大きくない可能性があります。
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金のテクニカル分析
移動平均収束・発散(MACD)と相対力指数(RSI)の14のラインからの価格ポジティブシグナルに加え、4ヶ月前の下落ウェッジの強気チャート形成が確認され、金価格は引き続き買い手のレーダーとなっています。
ただし、RSIラインが急速に過買い領域に近づいていることに注意が必要であり、XAU/USDの上値余地が限定的であることを示唆しています。
その結果、5月以降の複数のレベルを含む水平領域(約1,984-85ドル)と、今年の5月に記録された年初来高値2,067ドル近辺からなる水平エリアが、ウェッジブレイクアウトの理論ターゲットである2,140ドル近辺に挑発する可能性があります。
一方、金価格は50日単純移動平均(SMA)レベルである1,930ドルを超えない限り、下落は難しいでしょう。
その後、200日間のSMAと2月から5月の上昇の61.8%のFibonacciリトレースメント(またはGolden Fibonacci Ratio)が、XAU/USDの売り手を1,913ドルと1,910ドルの順にテストするでしょう。
項目 | 値 |
---|---|
OVERVIEW | |
今日の最終価格 | 1944.32 |
今日の日次変化 | 1.9 |
今日の日次変化率 | 0.10% |
今日の始値 | 1942.42 |
TRENDS | |
日次SMA20 | 1914.97 |
日次SMA50 | 1930.37 |
日次SMA100 | 1955.94 |
日次SMA200 | 1913.01 |
LEVELS | |
前日の高値 | 1949.11 |
前日の安値 | 1935.01 |
先週の高値 | 1923.43 |
先週の安値 | 1884.85 |
先月の高値 | 1987.54 |
先月の安値 | 1902.77 |
日次Fibonacci 38.2% | 1943.72 |
日次Fibonacci 61.8% | 1940.4 |
日次ピボットポイントS1 | 1935.25 |
日次ピボットポイントS2 | 1928.08 |
日次ピボットポイントS3 | 1921.15 |
日次ピボットポイントR1 | 1949.35 |
日次ピボットポイントR2 | 1956.28 |
日次ピボットポイントR3 | 1963.45 |