■FX関連ニュース・ゴールド価格予測: XAU/USDは数週間ぶりの安値から反発、1,915ドル台に戻す
ゴールド価格予測
金価格は、前日の1900ドル(3週間ぶりの安値)から反発し、2日連続で上昇しています。アジア時間では3日連続高値を記録し、1915ドルから1916ドル前後で推移しています。しかし、この先の大きな上昇が見込めていません。
概要
目次
米債券利回りとドル相場に追い風
米ドルは先週木曜日に付けた3月以来の高値から下落し、米ドル建て金価格への資金流入を促す重要な要因となっています。
米ドルの下げは、米国国債の利回りが軟調に推移する中、一部利益確定のためと考えられます。とはいえ、米連邦準備制度理事会が利上げを長期化させるとの見通しが強まっていることは、米債券利回りとドル相場に追い風となるでしょう。
米国の経済指標は、引き続き経済の回復力を示しており、FRBによるさらなる政策引き締めの可能性を後押ししています。
米国国勢調査局は木曜日に8月に小売売上高が0.6%増加し、0.2%の上昇が予想されていた中で前月の0.5%に下方修正された読み取りを上回る結果を発表しました。更に9月第2週の失業保険申請者数は22万件と予想を下回り、前回の21万7000件から増加しました。
米労働統計局が発表した米生産者物価指数(PPI)は、8月が前回の0.4%から0.7%に上昇、年率は1.6%に上昇し、7月の予想の1.2%、0.8%を上回る結果となりました。これは、水曜日に発表された米消費者物価指数(CPI)に続くもので、依然として高いインフレを示唆しています。タカ派的な見通しはドル買いを促し、金価格の上昇を抑制するでしょう。
中国の経済成長を下支えが期待
また、中国からのさらなる刺激策を背景に、リスク志向が強まっていることも、安全資産である貴金属の上昇にさらに歯止めをかける要因となるかもしれません。中国人民銀行(PBoC)が今年2回目となる25bpsの銀行システム準備率の引き下げを実施しました。これによって流動性がさらに供給され、世界第2位の経済大国である中国の経済成長を下支えが期待されます。
前述のファンダメンタルな背景と、テクニカル的に重要な200日単純移動平均(SMA)を下回ったことから、金価格の下落トレンドが続くと予想されます。したがって、その後の上昇は売りシグナルと見なされ、すぐに失速する可能性があります。
現在、エンパイア・ステート製造業景気指数とミシガン州消費者景況感指数の発表を控えた米経済指標に注目です。
項目 | 値 |
---|---|
OVERVIEW | |
今日の最終価格 | 1915.83 |
今日の日次変化 | 5.04 |
今日の日次変化率 | 0.26 |
今日の始値 | 1910.79 |
TRENDS | |
日次SMA20 | 1919.22 |
日次SMA50 | 1931.85 |
日次SMA100 | 1947.57 |
日次SMA200 | 1921.54 |
LEVELS | |
前日の高値 | 1912.95 |
前日の安値 | 1901.07 |
先週の高値 | 1946.35 |
先週の安値 | 1915.33 |
先月の高値 | 1966.08 |
先月の安値 | 1884.85 |
日次Fibonacci 38.2% | 1908.41 |
日次Fibonacci 61.8% | 1905.61 |
日次ピボットポイントS1 | 1903.59 |
日次ピボットポイントS2 | 1896.39 |
日次ピボットポイントS3 | 1891.71 |
日次ピボットポイントR1 | 1915.47 |
日次ピボットポイントR2 | 1920.15 |
日次ピボットポイントR3 | 1927.35 |