■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:金価格は数か月ぶりの高値付近で横ばい、中東の地政学的リスクがXAU/USDに追い風
ゴールド価格予測
金価格は最近の強力な上昇を維持し、2,000ドルを超える水準を維持しています。中東の地政学的緊張は、安全資産である貴金属に対するサポートを続けています。一方で、やや買われ過ぎたRSIが今週の主要イベントやデータ結果のを前に更なる上昇を制限しています。
概要
目次
日本、英国、米国と主要イベントに注目
市場参加者は、今週の主要な中央銀行のイベントリスクに先立ち、金価格の積極的な取引に慎重になっています。日本銀行は火曜日に政策決定を発表予定であり、水曜日には米連邦準備制度理事会、木曜日にはイングランド銀行の会合が予定されています。
また世界第2位の経済大国である中国の企業活動を占う手がかりとして、同国の公式PMIを注視する見通しです。
これらに加えて、ユーロ圏のGDPと消費者物価指数(CPI)の速報値、米国の月例雇用統計がXAU/USDの変動に影響を及ぼす要因となるでしょう。
市場動向
・金価格は月曜日、2000ドルの心理的な節目を維持し、中東での地政学的緊張拡大のリスクの高まりから引き続きサポートされています。
・ガザ北部のパレスチナ人は、イスラエル軍が包囲下の地域に地上侵攻を開始したことを受け、月曜日早朝に激しい空爆と砲撃があったと報告しています。
・米商務省が金曜日に発表した9月の個人消費は予想を上回り、月次インフレが高まったと発表しました。
・米国GDP速報に追い風となるもので、世界最大の経済大国の経済成長が第3四半期に近年最大のペースとなったことを示しています。
・米国の経済回復力は、米連邦準備制度理事会が引き締め姿勢を堅持し、年内にもう1回の利上げを実施する可能性を見越しています。
・引き締め見通しは米国債利回りの上昇を支え、米ドルの下支え要因となっている一方、貴金属に対する逆風となっています。
・市場参加者はFOMCの結果に注視し、日本銀行とイングランド銀行も、それぞれ政策決定を発表し、世界的な金融市場の変動要因となる見通しです。
金のテクニカル分析
技術的には、日足チャートの相対力指数(RSI)はやや買われ過ぎの状態を示しており、金価格での新規買いを牽制しています。数週間に及ぶ上昇トレンドの延長を位置付ける前に、短期的な横ばいや小幅下落を待つのが賢明でしょう。
一方、意味のある下落圧力が及ぶとしても、1986-1985ドルの水平方向抵抗域付近でしっかりとサポートされる見通しです。
このレベルが重要なポイントとなり、ここを下回ると金価格は1,972ドルのサポートゾーンに向かって急落する可能性があります。その反面、2,005ドルの水準、または金曜日にタッチした数ヶ月ぶりの高値を上回る買い圧力が続けば、次に関連するハードルである2,022ドルの水準に向かう可能性があります。
重要: テクニカルな見方に基づいた分析は参考として提供されており、投資の決定をする際には他の要素と併せて考慮してください。
今週の米ドル相場
以下の表は、本日のアメリカドル(USD)に対する主要通貨のパーセンテージ変化を示しています。アメリカドルはニュージーランドドルに対して最も弱い通貨でした。
USD | EUR | GBP | CAD | AUD | JPY | NZD | CHF | |
USD | 0.02% | -0.08% | -0.03% | -0.23% | -0.09% | -0.30% | 0.14% | |
EUR | -0.03% | -0.10% | -0.06% | -0.25% | -0.13% | -0.32% | 0.10% | |
GBP | 0.06% | 0.08% | 0.00% | -0.18% | -0.03% | -0.25% | 0.20% | |
CAD | 0.06% | 0.06% | -0.04% | -0.19% | -0.07% | -0.27% | 0.16% | |
AUD | 0.23% | 0.26% | 0.17% | 0.19% | 0.15% | -0.07% | 0.38% | |
JPY | 0.09% | 0.11% | 0.11% | 0.03% | -0.15% | -0.22% | 0.23% | |
NZD | 0.31% | 0.32% | 0.22% | 0.27% | 0.07% | 0.20% | 0.43% | |
CHF | -0.14% | -0.11% | -0.21% | -0.16% | -0.36% | -0.23% | -0.43% |