■FX関連ニュース・ゴールド価格予測:XAU/USDは米国のインフレデータが迫る中、しっかりとした足場を築こうとしています。

ゴールド価格予測

消費者物価指数(CPI)の発表を前に、10年物米国債利回りが若干下落したことで、水曜日に金価格は回復しました。

概要

  • 金価格は12月消費者物価指数(CPI)の発表を前に、一時的なサポートを見出しています。
  • 米国の消費者物価指数(CPI)は12月にベースラインで0.2%、コアで0.3%上昇しました。
  • 堅調な労働市場情勢により、FRBによる3月以降の利下げの可能性は緩和しています。
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    目次

      金価格の回復は短命と予想?

      労働市場条件が良好で、コア消費者物価指数(CPI)が目標の2%の2倍であることから、FRBが3月から利下げを開始するという投資家の自信が揺らいでいるため、金価格の回復は短期的にとどまると予想されています。

      FRB関係者は、2%のインフレに戻ることをより確実にするまで、金融引き締め姿勢を支持し、今年後半の利下げを支持してきました。貴金属を巡る今後の動きは、米国のインフレデータによって左右されるでしょう。インフレ率が予想より低ければ、3月以降の利下げ観測が高まり、金価格を下支えするでしょう。

      市場動向

      ・金価格は回復、米国債利回りに圧力が掛かっています。
      ・米国の12月インフレデータ発表を前に米国債利回りが低下したため、金価格は2,030ドル付近で足場固めを目指しています。
      ・米10年債利回りは、インフレデータが注目される中、4.04%近辺まで低下しています。
      ・投資家は、情報に基づいた意思決定を下す前に様子見すると予想されるため、金価格の上値は引き続き制限されると予想されています。
      ・良好な労働市場な状況や、コアインフレ率が目標の2%の2倍を維持していることから、投資家が3月からFRBが利下げを行う見込みを減らし、貴金属にプレッシャーが掛かっています。
      ・CMEのFedwatchツールによると、FRBが金利を25ベーシスポイント(bps)引き下げ5.00-5.25%とする可能性は、1週間前の90%から63%に低下しました。
      ・その他、FRB関係者は物価の安定が確保されるまで金利を抑制するスタンスに傾いています。
      ・今週、アトランタ連邦準備銀行ラファエル・ボスティック総裁は、基礎的なインフレが2%に戻ることを確信するまでは、金融引き締めスタンスに偏るのは当然だと述べました。
      ・ラファエル・ボスティック総裁は、最初の利下げは第3四半期に行われ、今年最終四半期には4分の1%の利下げが2回行われると見ています。
      ・ドルインデックス(DXY)はインフレデータ発表を控えて102.50近辺で乱高下しながら推移しています。
      ・市場予測によると、月間ベースラインインフレは11月の0.1%増から0.2%増と加速する見通しです。また、食品や原油価格を除くコアCPIは0.3%増と着実に上昇すると予想されています。
      ・年間では、ヘッドラインインフレ率は3.2%と、11月の3.1%増から加速する一方、コアインフレ率は3.8%と、以前の4.0%増と緩和すると予想されています。
      ・インフレ率が膠着した数字となれば、FRB関係者が金融引き締めのスタンスを撤回する可能性が一段と低下する一方、緩やかな数字となれば、3月以降の利下げ期待が高まる可能性があります。
      ・投資家はニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の講演に注目するでしょう。ウィリアムズ氏がラファエル・ボスティック氏とともに利下げを年末まで待つことを支持した場合、金価格はさらに下落する可能性があります。

      金のテクニカル分析

      金価格は2,030ドル以上の上昇の持続性を目指しています。

      FRBによる利下げに対する不透明感が続く中、金価格は2023年12月28日の高値2,090ドル付近から3%以上下落しています。
      20日指数移動平均(EMA)である2,038ドル付近が強い支持線となっており、金価格の短期的な需要はもはや強気ではありません。しかし、50日と200日のEMAが上昇しているため、長期的なトレンドは依然として強気となっています。

      貴金属が3週間の安値である約2,016ドルを下回ると、さらなる下落が現れる可能性があります。

      重要: テクニカルな見方に基づいた分析は参考として提供されており、投資の決定をする際には他の要素と併せて考慮してください。