■FX関連ニュース・金価格予測: XAU/USDは強気トレンドを継続、2350ドルを超える史上最高値を更新
ゴールド価格予測
金価格は3日連続で買いを集め、ヨーロッパセッション前半には、史上最高値を更新しました。
イスラエルとハマスによる停戦の可能性に対する楽観論は急速に薄れ、慎重な市場ムードが示されています。これが、安全資産である金にとって追い風となっている主要因です。
一方、安全資産の需要の高まりによって、米国債利回りは月曜日に付けた数カ月ぶりの高値から低下しています。これにより、米ドルの強気派は守勢に回り、利回りの低い金価格をさらに下支えしています。しかし、FRBが利下げを先送りする可能性があるとの見通しは、米国債利回りや米ドルの下落をある程度抑制するでしょう。これにより、過買状態にあるXAU/USDの上昇は制限されるはずです。
トレーダーは、FRBの利下げ路線に関するさらなる手掛かりを待つことも考えられます。そのため、水曜日に発表される3月の米国消費者物価指数(CPI)と、FOMC議事録の公表に注目が集まるでしょう。これらは、短期的な米ドルの価格動向に大きな影響を与え、金価格にも方向感を与えるはずです。
概要
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市場動向
・地政学的緊張が続く中、金価格は史上最高値付近で強気を維持しています。
・金曜日に発表された堅調な米国雇用者データと、FRB当局者による発言は、投資家は2024年の利下げ回数見通しを下方修正し、金価格の上昇を抑制しています。
・シカゴ連銀オースタン・グールズビー総裁は月曜日、米国経済は依然として堅調だが、中央銀行は経済にダメージを与えることなく、いつまで金融政策に制限的でいられるかを見極めなければならないとの認識を示しました。
・ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁は、「インフレ率は3%前後だが、2%まで引き下げる必要がある。労働市場は1年前のような過熱状態ではないが、引き続きタイトな状況」と述べました。
・米国債利回りの上昇は米ドルの追い風となり、地政学的緊張は引き続き金価格を下支えする可能性はあるものの、上値を抑える要因となりそうです。
・イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザ南部の都市ラファでの地上攻撃の日程が決まったと発言しました。
・投資家は現在、水曜日の米消費者物価指数(CPI)と米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録に注目しています。
金のテクニカル分析
日足チャートのRSIが過買を示唆しているにもかかわらず、金価格は強気衰退の兆候はありません。
テクニカル的には、日足チャートのRSIが極端に過買状態を示しており、急な下落には注意が必要です。ここ2週間ほどの間に見られた急騰の継続を狙う前に、目先の調整局面や小幅な反落を待つのが賢明でしょう。
当面は、アジアセッションの安値である2,336ドル付近を下回る調整局面があったとしても、2,300ドル付近でしっかりとしたサポートが見られ、下落は限定されるでしょう。2,300ドルは重要な節目であり、これを決定的下抜けした場合、テクニカル売りを誘発し、金価格を2,267ドル-2,265ドルの水平支持線に向けてさらに下落させる可能性があります。
重要: テクニカルな見方に基づいた分析は参考として提供されており、投資の決定をする際には他の要素と併せて考慮してください。