■FX関連ニュース・金価格予測: XAU/USDは2400ドル至らず、下落余地は限定的?

ゴールド価格予測

金価格は、今日新たな週を迎えて弱含みでスタートしました。現在は過去1週間程度の狭いレンジ内にとどまっています。
イランとイスラエルの紛争緩和への期待が投資家の信頼を高め、貴金属からの貴金属からの資金流入を促す重要な要因となっています。
これとは別に米国ではインフレが依然高止まりしていることから、FRBが利上げを長期間維持するとの見込みから、金価格を圧迫しています。

しかし、主要中央銀行が今年中に利下げを行うとの観測が金価格の下落余地は限定的と思われます。これに加えて、悪化する世界経済状況が金価格の大幅な下落は抑えられそうです。

また明日、火曜日に発表される各国のPMI速報値や、木曜日と金曜日にそれぞれ発表される第1四半期GDP速報値と個人消費支出(PCE)価格指数といった米国の指標発表を控え、トレーダーは消極的な姿勢を取りそうです。

概要

  • イランとイスラエルの紛争がこれ以上にがエスカレートしないとの期待が高まる中、金価格は下落しています。
  • RBの利下げ観測が後退したことで、米国の債券利回りが上昇しており、金価格にも圧力がかかっています。
  • 金価格をさらに下げる材料が揃う前に、慎重な判断が必要です。
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    市場動向

    ・金価格は安全資産として需要の減退とFRBにより下落圧力を受けています。
    ・イランは金曜日にイスラエルが行った限定的なミサイル攻撃への報復計画はないと示し、中東における地政学的緊張のさらなる激化に対する懸念を和らげ、安全資産である金価格を下押ししました。
    ・投資家はFRBが今年初めて利下げを行う時期についての予想を9月に先送りし、また2024年の利下げ回数についても2回、または約40ベーシスポイント程度に縮小しました。
    ・シカゴ連銀オースタン・グールズビー総裁は今年のインフレ鈍化が止まったとして、利下げ前にさらなる見極めが必要との見解を示しました。
    ・指標となる米10年国債利回りは数カ月ぶりの高水準で推移しており、これが米ドルの追い風となり、金価格に更に圧迫しています。
    ・世界経済の成長鈍化に対する懸念は、今年後半にほとんどの主要中央銀行が一斉に利下げを実施するとの見通しを後押ししています。

    金のテクニカル分析

    金価格は1週間のレンジ内で横ばい、上値余地が残しています。
    テクニカル分析では、過去1週間の狭いレンジ相場は短期的に「レクタングル」の形成を示しています。最近の急騰を背景に考えれば、この値動きは調整の域を出ず、上昇余力を残していると見られます。
    さらに、日足チャートのオシレーターは過買われ領域から後退しており、金価格の抵抗感は上方向にあることを示唆しています。とはいえ、2,400ドル台の上値の確実な上抜けを確認してから、さらなる買い増しに動くもの見られます。

    一方、前述のレンジの下限である2,364ドル~2,363ドル付近がサポートとして下値を守り、重要なピボットポイントとして機能する可能性が高くなっています。ここを明確に下回ると、一部の売り注文が入り、金価格は2,325ドル~2,322ドル、さらには2,300ドルドルを目指す下落となる可能性があります。この水準を下抜けた場合は、2,25ドル付近、さらに2,200ドル台へ押し下げられる可能性があります。

    重要: テクニカルな見方に基づいた分析は参考として提供されており、投資の決定をする際には他の要素と併せて考慮してください。