ゴールド価格予測

金価格は、ヨーロッパセッションの序盤にディッパバイヤーを引き付け、金曜日の下落から一部回復しています。
FRBの予想外のタカ派的な姿勢により、2024年には1回のみの利下げが予測されていますが、市場はインフレ圧力の緩和の兆候を受けて、今年2回の利下げの可能性を依然として織り込んでいます。
その結果、米国債利回りが低下し、リスク基調の軟化、地政学的緊張、欧州の政治的不透明感とともに、安全資産である貴金属を下支えしています。

一方で、金曜日に発表された予想を上回る米国のPMIデータは、依然として堅調な経済を示しています。これにより、米ドルは上昇基調をを維持し、5月9日以来の高値まで上昇しており、金価格の上昇を抑制しています。

また今週の重要な米国の経済指標の発表、特に第1四半期の最終GDPと個人消費支出（PCE）価格指数を前にトレーダーは慎重な姿勢を取っている様です。

概要

金価格は、今週プラス取引でスタート、金曜日の2週間ぶりの高値からの下落を止めています。

FRBが9月に利下げを行うとの見通しと、地政学リスクが金価格をサポートしています。

ドルは5月9日以来の高値付近で堅調に推移しており、金価格にとっては逆風となる可能性があります。

XAU/USD(Gold)の自動売買ソフトで運用するなら

・GoldenBird(金鳥EA)
【自動売買ソフトGoldenBird概要】
https://fx-station.com/ea/goldenbird/

GoldenBird(金鳥EA)の進化版自動売買ソフト

・GoldenBird MarkⅡsafetyNET(金鳥EA)
【自動売買ソフトGoldenBird概要】
https://fx-station.com/ea/goldenbird%e2%85%b1/

市場動向

・FRBの9月の利下げ観測が金価格を下支えしています。
・様々な要因が重なり合い、金価格は明確な方向性を見せれずに、限定的なレンジ内で月曜日の取引が行われています。
・FRBは6月会合終了後にタカ派スタンスを強め、年内の利下げは1回にとどめるとの主張を続けています。
・金曜日に発表された米国のPMI速報値が予想を上回ったことで、米ドルを5月9日以来の高値に押し上げています。
・米総合PMI速報値は、5月の54.5から今月は54.6に上昇し、2022年4月以来の最高水準となり、第2四半期末の経済が堅調であることを示唆しています。
・一方、投入価格指数は前回の57.2から56.6に低下、生産価格指数は53.5に低下しました。
・これに加え、米国の消費者物価と生産者物価の低下、および先週の期待外れの米国小売売上高データが、今年の2回の利下げの可能性を維持しています。
・CMEグループのFedWatchツールによれば、市場は現在、FRBが9月の会合で利下げを開始する確率を60％以上で織り込んでいます。
・ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩委員長が平壌で安全保障協定を結んだことで、、地政学的緊張のさらなるリスクを高めています。
・さらに、フランスのマクロン大統領が早期選挙を宣言したことで、広範な政治的不確実性への懸念が高まり、金価格の損失を抑えそうです。

テクニカル分析

売り派のゴールドトレーダーは、上昇トレンドラインのサポート割れを待つ必要がありそうです。
テクニカルな観点からは、金曜の下落は50日単純移動平均線（SMA）のレジスタンス突破に失敗したと分類出来ます。ただし、その後の下落は、現在2,312ドル付近にある2週間前の上昇トレンドラインサポートの手前で止まっており、これが今後の重要なポイントとなります。
日足チャートのオシレーターがマイナス圏で推移し始めたばかりであることから、上記のサポートを明確に下回ると、金価格は2,300ドルを下回り、月間スイング安値の2,285ドル水平ゾーンを再テストする可能性があります。さらに売りが続くと、100日SMAサポートである2,247から2,246ドル付近が露呈することになります。
下値の更に拡大し、2225-2220ドルのサポートまで下落した後、最終的に2200ドルまで下落する可能性がああります。