■経済ニュース・米CPIの発表を控え、ボラティリティ上昇のリスク
シリコンバレー銀行の破綻を受け、世界の金融市場ではボラティリティが高まった状態で今週は取引が開始されました。
- NYダウは下落、ナスダック100は上昇
- 預金保護プログラム
- XAU/USD、$1,900を突破
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13日の米国株式市場で、ダウ工業株30平均は前週末比0.28%下落、ハイテク株比率が高いナスダック100指数は同0.45%上昇しました。FAANG指数(米テック企業大手5社の株価)は1%超上昇しました。
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米国政府が銀行システムの安定化を図るためにシリコンバレー銀行とシグネチャー・バンクの預金者が預金を全額引き出すことが可能な預金保護プログラムも含めました。また、米連邦準備制度理事会(FRB)は、新たに銀行タームファンディングプログラム(BTFP)という融資制度を導入し、金融機関を対象に米国債や住宅ローン担保証券を担保として、最長1年の融資をします。
こうした措置にもかかわらず、13日、地方銀行株は大きく売られました。ウェスタン・アライアンス(47%安)とファースト・リパブリック(62%安)の値動きは、特に際立ちます。
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金価格は大幅上昇しました。これは、2008年の景気後退に至るまでの数カ月間の金融資産が見せた動きとは正反対の反応です。またビットコインも13日に急上昇しました。