■経済ニュース・英国がTPP加盟に正式合意
EU離脱後の経済関係強化へ、英国は11カ国から成る環太平洋連携協定(TPP)に新規加盟する。欧州連合(EU)からの離脱後、新たなパートナー国との経済関係強化を
- 英国の加盟でTPPは世界のGDP合計の15%を占める規模に拡大
- 関税ゼロ貿易が確保
- TPP(Trans-Pacific Partnership)とは
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英政府は31日、2年間の協議を経てオーストラリアや日本、カナダなどが参加する「環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)」の12番目の加盟国になることで正式合意したと発表しました。
英国は今回の加盟を、経済成長や地政学的関係を後押しするものと認識。長期的に年18億ポンド(約3000億円)の経済成長を見込んでおり、他国が加盟すればさらにこの数字は増加する可能性があると予想しています。
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自国の貿易基準を確保するため、中国の将来的なTPP加盟を阻止することができるとしています。また、加盟により、さまざまな輸出入分野で関税ゼロ貿易が確保され、英国の乳製品輸出、自動車、アルコール産業などにも好影響をもたらすことが期待されています。
TPPは、太平洋地域の国々が参加する自由貿易協定で、環太平洋パートナーシップ(CPTPP)とも呼ばれます。
参加国は
・オーストラリア
・ブルネイ
・カナダ
・チリ
・日本
・マレーシア
・メキシコ
・ニュージーランド
・ペルー
・シンガポール
・英国
TPPは、関税や非関税障壁の撤廃、知的財産権の保護、環境保護、労働基準の改善など、さまざまな分野での自由貿易を目的としています。また、参加国の中で最も大きな経済規模を持つアメリカ合衆国が、トランプ政権の下で離脱したことで注目されました。