■経済ニュース・韓国検察当局が、創業者の保有ビットコインの凍結をBinanceに要請
韓国の検察当局によると、Terraの元CEOであるド・グォン氏は、他のTerraの幹部と共に、プロジェクトから不正に約3億1,400万ドルの利益を上げたとされています。
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Terraの9人の現職・元職員に対する報告によると、彼らはプロジェクトで計3億1,400万ドルを稼いでいたことが明らかになりました。そのうち創業者のド・グォン氏は、6,900万ドル相当のビットコインを所有しています。共同創業者のシン・ヒョンソン(別名ダニエル・シン)氏もブロックチェーンから約4,100万ドルを受け取っています。
韓国の検察は、創業者と役員がソウル市、ファソン市、キャンピョン市、忠清南道などで所有する不動産を差し押さえることを試みていますが、ド・グォン氏名義の不動産をほとんど見つけられなかったと述べています。
検察は、元CEOがその資産のほとんどをビットコインに変換し、仮想通貨取引所に移動したと判断しました。
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2018年、ド・グォン氏はモンテネグロのポドゴリツァ空港で出国手続きを行う際に、同じく出国しようとしていた人物に対して、自分と同じ名前のパスポートを見せ、本人であるかのように振る舞いました。その後、パスポートが偽造物であることが発覚し、逮捕されました。
この事件に関して罪を認め、2019年に判決が下されました。モンテネグロの裁判所は、ド・グォン氏に対して文書偽造の罪で4年11か月の懲役刑を言い渡しました。
また、米国は、Terraとド・グォン氏が数十億ドル規模の詐欺を主導したとして刑事訴追を追求しています。
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2018年に韓国の企業家であるド・グォン氏とダニエル・シン氏によって設立されたブロックチェーン企業です。同社は、主にスマートコントラクトプラットフォームであるTerraプロトコルを開発しています。Terraプロトコルは、スマートコントラクトによる支払いや資産のトークン化を実現するために設計されています。
Terraは、韓国を拠点とする企業で、韓国の投資家たちからの支援を受けています。同社は、2018年の初めに初めてトークンセールを実施し、約32,000万ドルを調達しました。また、同社は、日本の大手投資会社であるループ・コーポレーションや、Binance、OKEx、Huobiなどの大手取引所からも資金調達を行っています。