■経済ニュース・金価格は高値から後退し、債務上限問題やFOMCの前の調整により、米ドルを下支え。

米国のQ1 GDPやコアPCE物価指数がソフトになれば、FOMCの方針転換を確認し、XAU/USDを促進

  • ゴールド価格は米ドルの下落が進まないことから強さを維持
    • 現状、2,010ドルを超えるゴールド価格の上昇に立ちはだかる障壁はほとんどなく、XAU/USDの売り手は1,987ドルの突破を待つ必要があります。
      市場が低迷する中、XAU/USDは過去2週間の損失をまとめ、米国のQ1 GDPやコアPCE物価指数などの重要なデータに備えるための時間を待っています。
      ただし、反発には、トレーダーが米国の債務上限問題やFOMCの準備に苦戦する中で、心理的な2,000ドルの反発と前述の重要な米国データからの検証が必要です。
  • 金価格は米ドルの大幅な弱含みによって上昇気配
    • 米国第1四半期のGDPとFOMCによるコアPCE物価指数から金価格の追加上昇が確認される必要があります。

      また、金価格は技術的な相関指標に基づくと、Bollingerの1日とピボット・ポイント1日R1の収束点である2,000ドルから下落を繰り返しています。その後、2,010ドルのレベルは、ピボット・ポイント1週間R1と前月の高値から構成されるため、金価格にとって厳しい壁となります。

      2,010ドルを超えて金価格が強くなる場合、月間高値の2,050ドルを目指す可能性があるため、それが次のターゲットとなります。一方、一週間のFibonacci 38.2%と1日の23.6%が組み合わさった1,987ドルは、サポートラインとして重要です。

      金価格が1,987ドルを下回り、弱含みを維持する場合、1日のFibonacci 61.8%と1週間の23.6%がドル1,980を買い手の防衛ラインとしています