■経済ニュース・XAU/USDは一夜の高値からの反落を続け、下降トラジェクトリーが加速

米国の雇用統計報告が発表された後、下降トラジェクトリーが加速しました。上昇する米国債利回りがドルを押し上げ、金価格に強い下押し圧力をかけています。XAU/USDは、北米市場の早い時間帯に、3日ぶりの低水準である$2,010を下回りました。

  • 金価格の下落が6か月以上にわたる上昇トレンドの終わりを示すものかどうかに注目
    • アメリカ経済が4月に新たに25.3万の雇用を創出したことが明らかになったため、米ドル(USD)は全面高となりました。
      予想を上回る数字で、前月の165Kからも上昇しています。詳細については、失業率が3.5%から3.4%に意外にも低下し、平均時給も4.3%から4.4%に上昇したことが明らかになっています。これにより、グリーンバックを一定の比率で追跡するUSD指数(DXY)は、木曜日に1週間以上の低値をつけた後、さらに回復し、米ドル建ての金価格に重い下圧力をかけています。

      一方、好調な労働市場報告は、6月の連邦準備理事会(Fed)による利上げサイクルの即時の一時停止に向けた期待を打ち砕く可能性があります。これにより、米国債券利回りが一時的に上昇し、ドルを支持するとともに、配当のない金属からの資金流出に寄与します。また、グローバルリスクセンチメントの肯定的な回復も金価格の急落に寄与しています。最新の下落で、XAU/USDは3日間の上昇トレンドを断ち、週間の上昇に向かっているようです。

  • 中央銀行の利上げと強い米国の雇用統計報告でXAU/USDが急落
    • 利上げと急騰する債券利回りにより、ゴールドの魅力が低下し、XAU/USDが1.68%下落しています。

      米国の非農業部門雇用統計が253,000人の新しい雇用を生み出し、国債利回りを押し上げました。

      中国の消費者購買や投資家の購買によって相殺されるものの、中央銀行の購買が第1四半期に低下し、ゴールドの需要が低下しています。

      金価格は、2つの主要な中央銀行が利上げし、債券利回りが上昇したことで、年初来高値の2081.46ドルの近くの利益を維持できずに急落しました。さらに、アメリカ合衆国(米国)で予想を上回る雇用報告が出たため、米国国債利回りが急騰しました。現在、XAU/USDは2015.51ドルで取引されており、オープン時価格より1.68%下落しています。