■経済ニュース・USD/JPYは1週間で最高値を記録し、3日間の上昇トレンドを維持

日銀の植田和男総裁の金融緩和政策の擁護コメントを受けて、一部の下落が見られます。先週の日本の生産者物価指数(PPI)は、予想を下回る0.2%の月次増加と5.8%の年次増加でした。
植田和男総裁は、「最近の原価押し上げによるインフレが堅調な国内需要によって支えられ、高い賃金を伴う持続的な価格上昇に移行するまで、中央銀行は超低金利を維持する」と発言しました。

  • 現在の金融政策を擁護しつつ、高いインフレが主要な課題
    • Fedのジェファーソン知事やセントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は、現在の金融政策を擁護しつつ、高いインフレが主要な課題であると述べています。また、フェデラル・リザーブ(Fed)のボウマン知事は、金融政策金利はしばらくは十分に制限された状態を維持する必要があると述べました。
      米国の政策決定者たちの発言は、5月のミシガン大学消費者信頼感指数の予備的な読み取りが市場予想を下回ったことにより、米国のデータからの支持を得ることができなかった。5月の1年先インフレ期待が前月比0.1ポイント減の4.5%となったが、5年先インフレ期待は2011年以来の高値となる3.0%から3.2%に上昇しました。

      それ以上に、米国が早ければ6月に債務上限が変更されない場合、デフォルトする可能性があるという懸念が市場のセンチメントに影響を与え、米ドルの上昇を後押しし、それによってUSD/JPYも上昇しています。同様に、中堅銀行の株価や預金が先週大幅に下落したことから、米国銀行に対する懸念も存在しています。

  • 慎重なムードもUSD/JPY買いを後押し
    • 日本の岸田首相が賃金見通しの評価を命じるとの慎重なムードもUSD/JPY買いを後押ししています。ロイター通信によると、「日本の岸田文雄首相は、政府と中央銀行に最近の賃上げが持続可能かどうかを評価するように指示する予定だ」と伝えられている。

      この背景下、ウォールストリートは下落しており、米国国債の利回りは堅調なままであり、S&P 500先物は軽微な下落を示しています。

      今後は、5月の米国NYエンパイア州製造業指数や岸田首相の指示がUSD/JPYの方向を左右することになる見込みです。明確な方向性を示すためには、米国の債務上限の更新情報が重要になり、また、米国小売売上高、フェド議長パウエルの演説、日本の1Q国内総生産(GDP)の予備的な読み取りも注目されています。

      テクニカル分析では、USD/JPYペアが約135.75の50日移動平均線のサポートからの成功した反発により、円ペアの買い手は約137.30の200日移動平均線のハードルに向かっている。

    OVERVIEW
    今日の最終価格 135.86
    今日の日次変化 0.14
    今日の日次変化率 0.1
    今日の始値 135.72
    TRENDS
    日次SMA20 134.81
    日次SMA50 133.76
    日次SMA100 132.92
    日次SMA200 137.03
    LEVELS
    前日の高値 135.77
    前日の安値 134.4
    先週の高値 135.77
    先週の安値 133.74
    先月の高値 136.56
    先月の安値 130.63
    日次Fibonacci 38.2% 135.24
    日次Fibonacci 61.8% 134.92
    日次ピボットポイントS1 134.82
    日次ピボットポイントS2 133.92
    日次ピボットポイントS3 133.45
    日次ピボットポイントR1 136.19
    日次ピボットポイントR2 136.66
    日次ピボットポイントR3 137.56