■主要通貨ペアの動向(EUR/USD、GBP/USD、XAU/USD)





【EUR/USD】

  • EUR/USDが上昇し、3週間ぶりの高値を更新しました。これは、米インフレ期待が低下し、欧州中央銀行(ECB)高官の発言が相次いだことが背景にあります。
  • EUR/USDは、2か月前のレジスタンスラインを超えて上昇し、オシレーターも上向きを示しています。そのため、1.1015を突破すれば、さらに上昇する可能性があります。

    ただし、1.1015を突破できない場合、5月の年初来高値である1.1100が次の上値抵抗となります。

  • 1.0980を下回ると、短期的な反落につながる可能性があります。しかし、100日移動平均線(1.0835)を下回らない限り、下落トレンドは継続しないと考えられます。

【GBP/USD】

  • GBP/USDが上昇し、4月以来の高値を更新しました。これは、英国雇用統計の発表を控え、ポンド買いが優勢となっているためです。
  • GBP/USDは、1.2850の抵抗を突破し、RSIが買われ過ぎの状態となっているため、上値が重くなる可能性があります。
  • 1.2850を下回ると、21日移動平均線(1.2740)、上昇ウェッジの下限(1.2675)、4か月移動平均線(1.2590)がサポートラインとして機能します。
  • 1.2925は、上昇ウェッジの上限と61.8%のフィボナッチ延長線が重なるポイントであり、ポンド買いにとっての大きな抵抗です。また、1.3000は心理的な節目として機能します。

【Gold Price Forecast (XAU/USD)】

  • 金価格は、米雇用統計とインフレ期待が米ドルを弱め、XAU/USDを押し上げています。
  • 中国の景気減速、米中関係の緊張、米連邦準備制度理事会(FRB)の姿勢も金買いを後押ししています。
  • 米インフレデータが明確な方向性を示すが、リスク要因も新鮮な勢いを生み出す可能性があります。